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水には、カルシウムやマグネシウムなどミネラル成分が含有されています。そのミネラル分が、1L中に溶けているカルシウムとマグネシウムの質量(mg/L)を表わした数値が硬度となります。
世界保健機関 (WHO) の基準では、そのミネラル分が少なければ硬度が低く「軟水」と呼ばれ、ミネラル分が多ければ硬度が高く「硬水」と呼ばれます。
水の硬度計算方法は国により違いがありますが、日本ではアメリカの硬度の計算方法を主に用いています。カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム量に換算したものを硬度としており、主にmg/Lやppmなどで表記されています。
計算式は、「硬度(mg/L)=(カルシウム量(mg/L)×2.497)+(マグネシウム量(mg/L)×4.118)」となり、例えばカルシウム量100mg/L、マグネシウム量100mg/Lの場合、水の硬度は661.5となります。
水の硬度は、以下の数値により、軟水または硬水かに分類されています。
軟水 | 中硬水(中程度の軟水) | 硬水 | 非常な硬水 |
---|---|---|---|
0~60mg/L | 60以上~120mg/L | 120以上~180mg/L | 180mg/L以上 |
日本の水は、沖縄など一部地域を除き軟水~中硬水に分類される硬度の水がほとんどですが、ヨーロッパやアメリカなどの地域は硬水~非常な硬水に分類される水が多いのが特長です。
これは、地域による地層の違いが主な要因です。日本は火山によってできた地層が多く、多雨ということもあり地下水の滞留がヨーロッパなどに多く見られる石灰質の地層よりも短く、その分ミネラルを含有する時間が短いため軟水が多いと言われています。また国土の広さや地形、河川の長さなども関係しています。
しかし、日本の軟水はミネラル分が硬水と比べて低い軟水といっても火山層などの独自の地層よって濾過されているため、バナジウムや天然亜鉛、有機ゲルマニウムなど健康に良い独特のミネラル成分を豊富に含んだ軟水もあります。これは硬度の高いヨーロッパの水には含有していません。
軟水を使うメリットは料理やお茶を淹れる、染色、石鹸を泡立てる、洗濯に適している、刺激が少ないので敏感肌の方の入浴や洗顔などに適しているなど、さまざまな用途に利用できることです。
またデメリットは、味がまろやかなため人によっては味に特徴がないと感じる場合があることとなります。
硬水を使用するメリットは、ミネラル分を豊富に含有しているので、運動や汗をかいた時の水分補給に適しており、昨今ではダイエットなどにも使用されはじめています。また水の味が特徴的なので好みにより大変美味しい水もあります。
デメリットとしては、ミネラル分が豊富なゆえに料理をしたときに素材を硬くしてしまい、口当たりが悪くなってしまったり、洗濯の際泡立ちが悪くなるため洗濯の効果を下げたり、洗い上がりのゴワつきなどがでてしまいます。また染色などには向かないとされ、硬度が高すぎると飲料水には適さないこともあります。