LIXIL、太陽光発電の無償保証15年を提供開始

LIXILリクシル)は4月15日、業界で初めて太陽光発電システムの機器の無償保証を15年間に拡充すると発表しました。対象は同社が販売するすべての太陽光発電システムで、LIXILが認定した施工店で施工し、かつ、すべてLIXILが規定する商品を使い、LIXILの施工基準どおりに施工され、竣工検査報告書が提出された後、LIXILによる審査に合格したもので、5月1日以降に保証書が発行されたものです。

また、今回の無償保証の拡充にあわせて、自然災害や火災などにおける損害を補償する、有償の補償も期間を15年に拡げました。

参考

トリナソーラー、業界最長の出力保証とともに「フレームレス両面ガラスモジュール」の販売開始

トリナソーラーが劣化に強い「PDG5 フレームレス両面ガラス モジュール」の販売開始を発表。
通常プラスチックが使われるバックシートに耐火ガラスを使ったことで、採用したことで、炎、アルカリ、酸、塩なども含む様々な環境下での耐性に優れているといいます。

UL耐火テストではクラスAを取得。マイクロクラックの発生やPID劣化、モジュールの反りやUV劣化も最小限に抑えるのだそう。

多結晶セルを用いて出力は245~255W、一番効率の良いもので15.2%ということ。

耐性の高さを裏付ける、業界最高レベルの保証内容

そして、新製品に増して印象的だったのが、業界の中である意味暗黙の了解というように各社足並みをそろえていた「出力最長25年保証」をトリナソーラーは新製品「フレームレス両面ガラスモジュール」において30年まで延長!

しかも初年度2.5%、その後一年ごとに0.5%の出力低下まで保証し、保証開始日後30年目で83%の出力を保証と、年数をとっても、保証出力をとっても、業界一といっていい保証内容となっています。
メーカー保証比較

さて、大注目のこの「フレームレス両面ガラスモジュール」モデルは市場でどれくらい取り扱われることになるのでしょうか。
今後も毎月の価格調査を続けてまいります。トリナソーラーのパネルの価格帯が明らかになった際には随時お知らせしていこうと思います。

価格比較表をブックマークの上、FacebookTwitterなどでも最新情報は配信してまいりますのでお見逃しなく!

トリナソーラーのメーカー詳細・価格など
参考

シャープが売電収入の損害賠償を請求されていますが…

後で裁判を起こすぐらいなら保証内容をきちんとはじめから確認して契約すべきだとは思います。

昨年2月にシャープ製の太陽光発電システムを購入した原告が、製品の不良のために発電不良が生じた期間分の「電気代」をシャープに請求しているのだそう。

はっきり言ってしまえば…

…かなり、小さいですよね。

売電額」ではなく、「電気代」といっているところから考察すると、余剰売電の10kW以下のシステムを購入した方のケースなのではないかと思われます。

各メーカーの保証内容についての一覧をまとめたページを見てもわかるように、ほとんどのメーカーではシステムが故障した場合に故障部分の交換なり修理なりを行うという形の保証を提供しています。
同様にほぼすべてのメーカーで提供される「パネルの出力保障」も機器保証の延長のようなもので、一定期間内に一定の出力までパフォーマンスが低下した場合、機器を交換といった形で保証するものです。

このケースで損害賠償請求をされている「故障期間中の想定発電分の電気代および売電収入」については、基本的にこうした保証内容の範囲でカバーされないと理解されるべきかと思います。

一部のマイナーな海外メーカーでは、発電量が一定より少なかった場合に補償を提供していますし、口頭弁論でシャープ側が主張しているように販売店が提供していることのほうが多いかもしれません。

参考

シャープの「電気代」賠償事件から学べること – 後悔しないために気を付けることは?

同訴訟については、若干あてつけ感も否めないです。シミュレーションはあくまでシミュレーション。

お天気任せの発電機器なのだから、寛大な心でいながら不具合だけはきちんと気づけるようにだけしていれば、大きく損することはないかとは思いますが、「どうしても売電収入が不安なので、一定以上は保証してほしい!」といった場合(特に産業用発電事業などの場合)には、きちんと売電についての保証があるメーカーおよび施工店を選ぶことをおすすめします。

例えばメーカーならハンファソーラー、施工店は一括見積で「売電補償のある施工店」に絞って見積もりたいといった旨を説明すると手っ取り早いかと思います。

ただ保証がある施工店やメーカーは限られてくるため、売電補償にこだわっていると選択肢がかなり狭くなるのはご承知を。

先ほども言ったように、発電量を毎日チェックして不具合はすぐに気づけるようにしておけば、損失を最小限に抑えられます。
また故障時にすぐに駆けつけてくれる、地元密着型で信頼度の高い施工会社さんを選ぶのもポイント。

他にも、メーカー地域設置角度や方角によって発電量(パフォーマンス)が変わってくることを理解し、設置段階でシミュレーションの妥当性を把握しておけば、いざ発電を始めて思うように発電量が伸びない、と悩むことも少なくなるのではないでしょうか。

パナソニックのHITパネルがさらに高効率/低価格に・業界随一の保証内容も注目!

パナソニックが独自のハイブリッドHIT太陽電池の新製品を2014年6月23日から受注開始すると発表しました。

今回新たに販売開始されるパネルは、「244α」「250α」「ハーフタイプN120α」の3つ。
そして屋外用マルチストリング型のパワーコンディショナー(4.6kW)。

現行モデルとのパネルのスペックや価格比較などは「パナソニックの太陽光発電」で詳しくご説明していますが、簡単に言うと「より高効率、より安価」の商品となっています。

そして、新製品の販売に増して注目してほしいのが、無償の保証内容を業界随一の水準で提供するという発表。

当社の設置基準を満たす条件であれば、現在の機器瑕疵保証10年を15年に無償で延長するサービスを展開します(リリース)

現在のメーカーの太陽光発電システム保証を見てみると、出力保証は最長25年というものがありますが、パワーコンディショナーなどの機器保証はどのメーカーも無償で10年と足並みを揃えていました。

現在有償保証として、15年の機器保証を付けているメーカーもありますが、パナソニックは無償で15年機器保証を提供する、初めてのメーカーとなりそうです。

期間限定(受注開始から2014年9月30日まで)で5万円のキャッシュバックキャンペーンなども行うということで、7月以降パナソニックの人気はさらに高くなると予想されます。

最新価格情報も逃さずチェックしてくださいね!

リリース

インリーソーラーが売電収入も含めた手厚い保証サービスを開始!

インリーソーラーのパネルを日本において展開する「インリー・グリーンエナジージャパン」が、日本リビング保証株式会社とともに新たな保証サービスを開始。

住宅用および50kw未満の産業用の太陽光発電システムが対象で、定期点検に、「売電収入保証」および「メーカー保証バックアップ」を付帯した、業界初のメンテナンスサービス『メンテナンスパック』として提供されます。

主なサービス内容は

  • 第三者竣工検査を含めて10年間に4~6回の定期点検およびモジュール洗浄
  • 契約期間中の機器の故障・不具合に対する修理
  • 売電損失を年間最大10万円を10年間保証

とあります。

サンテックの破綻の問題もあり、海外メーカーは「保証は充実していても、その会社自体が無くなっちゃったら意味ないよね」という消費者の不安は良く聞かれるところ。
そんな声にこたえるために「メーカー保証バックアップ」を付帯。

さらに詳しい内容はインリーソーラーのページでご案内しています。
その他のメーカーとの保証内容比較はこちら

参考

エージー・ジャパン、産業用に売電の保証を開始

当サイトでも紹介しています千葉県松戸市に本社を構える「エージー・ジャパン」は「関東実績No.1」を謳い、太陽光発電の施工店に関する記事でもよく取り上げられている優良太陽光発電業者の一つです。
太陽光発電施工業者「エージ―ジャパン」について

相原 英二社長率いるエージー・ジャパンが、4月から産業用の太陽光発電設備の保証メニューを拡充するそう。
内容としては、落雷や火災などの災害で設備が壊れて発電不能になった場合の不能期間分の売電利益相当額を給付するというもの。

売電事業を行いたい人にとって、なにより発電量の低下は収入に響きます。

産業用の太陽光発電の始め方について、くわいくはこちらをご覧ください。

パネルメーカーの保証内容比較はこちら

サンテック、有償「ロングラン保証」開始!

サンテックは、有償で15年のシステム保証が選べる「ロングラン保証」を、今日(2014年1月6日)から開始します。

各メーカーの保証内容比較はこちらからご覧になれます。

各メーカー、10年の無償保証はほぼ足並みがそろっています。

有償による15年保証や、10kW以上50kW未満の産業用への保証の充実なども増えていくことが予想されます。

破産報道後は取り扱いを辞めていく店舗も多かったサンテック。
この有償保証の開始は、新たに市場にインパクトを与えるのに足るでしょうか?

その他のメーカーとの保証内容比較はこちら

参考

パナソニックのHITダブル、効率が上がって登場!出力保証も2倍に!

パナソニックの高効率ソーラーパネル、HIT太陽電池を使い、裏表の両面で発電できる製品「HITダブル」が、効率が上がって登場です。

「新・HITダブル」は225Wで効率16%と、今までの商品と比べて出力15W、効率1.1%向上。
産業用、公共用を中心として、10月1日に受注が開始されるそうです。

また、パナソニックのHIT太陽電池は6月に受注開始している最新モデル「HIT240α/245α」「HITハーフタイプ120α」から、出力保証が従来の2倍に延長され20年間ついています。この両面発電型のHITダブルにも20年の出力保証が付くということ。

パナソニックの太陽光発電についてのページ

シャープの新しい点検サービスとは?

シャープは、自社製の住宅用太陽光発電を設置している家庭に対して行われる太陽光発電の定期点検を、より短時間でより安くできるサービスを始めるのだとか!
作業に立ち会うのが面倒、点検費がもったいないと先送りにされるケースが多いことを解消するため、シャープは、従来の半分程度の時間(1~2時間)でできる定期点検を、従来のサービスより3~5割安く(10万円以下)提供するのだそうです。
具体的には「診断機器」を取り付けて「専用のアプリ」にデータを取り込むことで故障の有無などを判断するもので、この機器は日本カーネルシステムとの共同開発によるものだそうです。

定期点検には何万もかかってしまうんですね!

ネット系の施工販売店では、定期的に4回も無料で点検してくれる業者もあります。
太陽光発電を選ぶ際は、価格に加えて保証内容の充実も合わせて検討したいものです。

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パナソニック、最新モジュールから出力保証20年適用

さらに性能を上げた新しいモジュールの発売開始が今月末に迫ったパナソニックですが、この新製品から、モジュールの出力保証を従来の10年から20年に引き延ばすそうです。

20年後に出力72%未満になった場合、保証されるという内容は、現在ソーラーフロンティアが提供しているものや、東芝の有償での保証内容と同じになり、国内の結晶型モジュールメーカーの無料保証内容としては三菱電機の20年で80%に次ぐ充実度になります。
太陽光発電の保証内容比較

パナソニックは生産拠点を海外にシフトしていくということで、品質の低下を懸念する消費者も少なくなかったと思います。
この長期出力保証でそんな懸念も晴れるのではないでしょうか。

これで、価格もともなってくれば、今後より注目が高まってくるのは間違いなさそうです。

価格については毎月更新の「太陽光発電・価格比較ランキング」でご確認ください。

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