サンパワーが南アフリカで86MWのメガソーラー建築開始

米国の大手太陽光パネルメーカーのサンパワーは4月20日、南アフリカで出力86MWのメガソーラーの建設を開始したと発表しました。

2016年にフル稼働を開始する予定としており稼働後は、電力購入契約に基づき電力会社のESKOM社に売電します。サンパワーにとって3件目のメガソーラーの建設といい、他2件は北ケープ州のダグラス近郊にある合計出力33MMで2014年に稼働を開始しました。 設計・施工、O&Mまで、サンパワーが担い、建設中に約700人分の雇用を創出するとしています。サンパワーは今回、自社製の1軸型の追尾式の架台を導入し、これによって、固定型の架台を導入した場合に比べて太陽光パネル当たりの発電量が最大25%増加します。

参考

各国の太陽光発電累積設置量・最新情報

各国の導入状況が発表され次第、随時更新していきます。参考までに各国の総電力需要に占める太陽光発電の割合も併せて掲載しています。なお、地域によって太陽光発電の設備利用率は異なりますが、平均的な設備利用率が把握できる国については表中の数字を使ってご案内しています。それ以外の国については日本の設備利用率13%(1kWあたりの年間発電量1140kWh)で計算してご案内しています。

国名 累積設置量 国の電力需要(MW) 設備利用率 太陽光割合 データ更新月 URL
中国 43,530 MW 5,463,800,000 16% 1.1% 2015年12月 参考
ドイツ 39,700 MW 582,500,000 11% 6.6% 2015年末 参考
日本 34,347 MW 859,700,000 13% 4.6% 2015年12月 参考
アメリカ 25,910 MW 4,686,400,000 17% 0.8% 2015年12月 参考
イタリア 18,920 MW 307,200,000 8.0% 2015年12月 参考
フランス 6,580 MW 462,900,000 14% 1.5% 2013年6月 参考
スペイン 5,440 MW 249,700,000 16% 3.2% 2015年12月 参考
オーストラリア 5,093 MW 2015年12月 参考
インド 5,048 MW 938,823,000 19% 0.9% 2015年12月 参考
イギリス 3,510 MW 323,300,000 10% 2.5% 2015年12月 参考
韓国 3,421 MW 2015年12月 参考
ベルギー 3,250 MW 84,780,000 4% 2015年12月 参考
ギリシャ 2,610 MW 59,530,000 7.4 % 2015年12月 参考
カナダ 2,500 MW 2015年12月 参考
チェコ 2,085 MW 59,260,000 3.5% 2015年12月 参考
オランダ 1,570 MW 112,500,000 1.2% 2015年12月 参考
タイ 1,444 MW 2015年12月 参考
台湾 1,176 MW 2015年12月 参考
南アフリカ 1,122 MW 2015年12月 参考
パキスタン 1,000 MW 2015年12月 参考
オーストリア 937 MW 65,670,000 12.7% 1.5% 2013年11月 参考
イスラエル 870 MW 2015年12月 参考
チリ 854 MW 2015年12月 参考
デンマーク 789 MW 32,070,000 10.8% 2.3% 2015年12月 参考
ポルトガル 454 MW 48,270,000 14.5% 1.2% 2015年12月 参考
アルジェリア 300 MW 2015年12月 参考
メキシコ 205 MW 2015年12月 参考
スロベニア 195.6 MW 14,700,000 1.5% 2012年11月 参考
フィリピン 156 MW 2015年12月 参考
サウジアラビア 100 MW 2015年12月 参考
ブラジル 69 MW 2015年12月 参考
アラブ首長国連邦 24 MW 2015年12月 参考
エジプト 16 MW 2015年12月 参考

イタリア、ドイツは全体から見た割合も高く、「太陽光先進国」と言われるだけあります。
チェコも、経済的に無理をしてでも導入促進をしているだけあって、割合的には日本を大きく上回っています。

南アフリカの国を挙げた75MWプロジェクトは伊藤忠商事の出資会社!

Kentz南アフリカの75MWプロジェクトの事業開発を4500万ドルで契約という記事を先月10日ご紹介しましたが、この事業主のノルウェーの会社スカテック・ソーラーは、伊藤忠商事株式会社の出資会社(37.5%)なのですね!

南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)事業は南アフリカに合計1.45GWの太陽光発電を開発する、国を挙げてのプロジェクトで、今回の75MWプロジェクトのように一つ一つのプロジェクトの規模が大きいため、欧米の業界ニュースでは開発権などをだれが取ったか、という話が毎日のように流れています。

日本からは、住友商事が風力発電で出資をしているくらいで、注目度は低め。

プレスリリース

アイルランドのデベロッパー南アフリカに合計238MWの再生可能エネルギー開発

自国の再生可能エネルギー自給量を3,725MWにまで引き上げるという政策を出し、大型メガソーラーや風力発電などを相次いでヨーロッパのデベロッパーに受注している南アフリカ。(他のプロジェクトについてはREIPPP参照)
今度はアイルランドのデベロッパーMainstream Renewable Powerが、50MWの太陽光発電所2つで100MW、そして138MWの風力発電所を1つで合計238MWの施設への投資、電力購入、計画推進についての合意にサインしました。

内訳

  • Jeffreys Bay wind farm(138MW/Eastern Cape)
  • De Aar solar PV farm(50MW/Emthanjeni自治区)
  • Droogfontein solar PV farm(50MW/Kimberley)

Mainstreamは他の企業と合同で、2011年11月の南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)に入札し、12月に正式に我々の合同企業が落札が決定しました。
合同企業はMainstreamに加え、主に戦略でGlobeleqが関わり、Thebe Investment Corporation、地元の建築業者のEnzani TechnologiesとUsizo Engineering、および地元の共同体が参加します。風力発電所に関してはIDEAS Managed Fund(Old Mutual)も関わる予定です。

参考記事

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Kentz南アフリカの75MWプロジェクトの事業開発を4500万ドルで契約

設計・調達・建設を一貫して行うEPC事業を専門的に行い、世界29カ国に事業展開する”Kentz”が9日、ノルウェイの”Scatec Solar”からの依頼を受け、「Kalkbult Solar PV Project(北ケープ州・75MW)」において、EPCを請け負う事となりました。

このプロジェクトは2014年1月に完成する予定で、総出力3,725MWになる予定の南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)の一環として行われます。
参照

Scatec Solarは今年8月に、南アフリカのREIPPPのうち3つのプロジェクト、合計190MWを委託されており、プラントの所有、建設、運営をOld MutualやStandard Bankを含む地元のパートナーとともに行います。
ノルウェー途上国投資資金(Norfund)からNOK1.9億(約26.3億円)の融資を受けます。

南アフリカの電力会社”Eskom”が20年間電力を買い取ります。
参照

Gestamp Solar南アフリカの2つのソーラーパーク(計30MW)の電力購入を契約

スペインのGonvarri Steel Industriesの支部であるGestamp Renewablesの子会社、Gestamp Solarが、南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)の第一段階に28個決まっているプロジェクトのうち2つのプロジェクト、合計30MWの太陽光発電所の融資および電力購入の契約を済ませました。
2014年に系統連係がされるということです。

一つ前のポストで、同じ日に発表されたREIPPPの他のプラント建設のニュースもご紹介しています。
オランダの施行会社の追尾型太陽光発電のプロジェクトでしたね。

市場縮小は逃れられないとされるヨーロッパにとって、南アフリカはかなり魅力的なんでしょうね。

参照

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ビルディングエナジー(オランダ)、南アフリカに81MWの追尾型太陽光発電を建設

南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)の第1段階の入札で最有力候補となっていたオランダの施行会社ビルディングエナジーが8日、エネルギー省との会合で、南アフリカの最大の太陽光プラントのエネルギーの購入、計画履行、金融協定についての契約書へのサインをしました。
2011年11月時点で選ばれていた28の候補のうち、北ケープ州のKathuに81MWの追尾型太陽光発電プラント(太陽の動きに合わせてパネルの角度が変わり、常に最適な角度で日射を受けられる)を建設する権利を勝ち取ったのがビルディングエナジーでした。
ビルディングエナジーアフリカのCEO、Matteo Brambillaのコメント

南アフリカは再生可能エネルギーについて、近代的で効率的なフレームワークを描いており、世界の中でも最も活発な市場の一つです。今回のプロジェクトに選ばれたのは、熱心なチームと多くの方々の助力であり、とても誇りに思います。
南アフリカは現在、再生可能エネルギーに対して日々需要が高まっています。
速急な建設が可能であり、コスト競争力のある、信頼性の高いエネルギーであるところが注目されています。
ビルディングエナジーはプロジェクトにたいするノンリコース融資が行えることが、予測可能なキャッシュフローをより際立たせています。

建設はすぐにも始まり、2014年の5月の完成が予定されています。

参照

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soitec南アフリカのREIPPPに44MWのCPV提供

集光型の太陽光パネルの製造メーカーソイテックは、南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)の一環としてTouwsrivierに44MWのソーラープラントを建設し、建設後に発電されるエネルギーの買電契約を結びました。
南アフリカにおけるソイテックの進出の大きな一歩を踏み出せたとしています。
ソイテックの集光型太陽光パネルは30%の発電効率を持ち、寿命が長いことが特徴とのこと。

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REIPPPとは
「再生可能エネルギー独立系発電事業者調達プログラム」、または「再生エネルギー独立発電プログラム」などと呼ばれますが、要するに南アフリカにおける再生可能エネルギーの普及率を高めるためのプログラムです。
2010年に南アフリカのエネルギー省(DOE)から出された「総合資源計画」で、2030年までに国内で生産されるエネルギーの42%を再生可能エネルギー由来のものにするという目標が掲げられました。
それに基づきIPP(independent power producer/独立発電事業者)を調達したうえで、3,725MW(うち1,450MWが太陽光)の再生可能エネルギー(Renewable Energy)発電所の建設を達成するプログラムがこのREIPPP(Renewable Energy independent power producer program)です。

REIPPPの発動から今までに28のプロジェクト(うち18つが太陽光発電プロジェクト)が決定しています。

他にも昨年12月には住友商事がIPPプロジェクトの風力発電に入札するなどのニュースがありました。
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参照元

イタリア施工業者の南アフリカ進出計画

イタリアの施工会社のTerniEnergiaは最近南アフリカのケープタウンに子会社を設立しました。
その第一プロジェクトとしてアピントン空港に9.5MWの太陽光発電の設置するヨーロッパの公共事業(事業者未公開)にEPC事業(※1)を提供する事を明らかにしました。
来年10月終わりに稼働予定とのことです。

さらに今後南アフリカにおいて、合計7事業280MW規模のEPC事業に加えてO&M(運転・維持管理)(※2)のサービスの提供が決まっており、隣国での事業についても計画があるものの、詳しいところは明らかにされていません。

      ※1 設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)を一貫して行う事業)
      ※2 運転(Operation)・維持管理(Maintenance)

参考記事