ソーラーフロンティア、効率が0.4ポイント向上したSF175-Sを販売

CIS太陽電池を製造するソーラーフロンティアは、同社のソーラーパネルを従来製品よりも5W向上させた新製品「SF175-S」の販売を開始しました。

モデルチェンジに際して特にプレスリリースがあったわけではないので、公式にいつから販売し始めたのかという情報はありませんが、
販売店のウェブサイトなどを見ていると今月からこの新製品に切り替えているところもあるようです。
以下は新製品の製品スペックです。

型式 SF175-S
公称最大出力※1(Pmax) 175W
モジュール変換効率 14.2%
質量 20.0kg
外形寸法(mm、W×L×D) 977×1,257×35

サイズは変わらず、出力が170Wから175Wに5W増えたことで、効率は13.8%から14.2%に0.4ポイント向上しています。

パナソニックの高効率HITモジュールに台形新発売

満を持しての台形コーナーモジュールです。出力は一枚70W、変換効率は14.8%。10月から受注開始となります。

パナソニックは、米サンパワー社OEMの東芝のパネルを除いて日本メーカーでは効率No.1のハイブリットHIT太陽電池が売りでした。効率的にはNo1でも、コーナーモジュールを先に用意していたシャープのブラックソーラーの方が、実際にはより多く積載できる、というシチュエーションが少なくなかったかもしれません。今回パナソニックも、コーナーモジュールを販売開始することで寄棟屋根の住宅にとって最良の選択肢を与えることになります。(積載容量最大化という面において)

一方で、コーナージュールは効率が低いのに同じだけ架台なり施工費がかかるので、単価を上げがちな面もあります。売電単価が下がっている今の時代、一枚でも多く載せたい、というニーズがどれだけ残っているのかは疑問です。

シャープが住宅用ソーラーパネルを大型化、発電効率は国内メーカーで一位に!!

シャープが住宅用太陽光発電の主力製品であるBLACKSOLARシリーズに、「NQ-256AF」を追加!この新ラインナップによって製品の最高効率は19.6%と、パナソニックのHITを抜きました!!

東芝の製品は米サンパワーのOEMなので、自社でパネルを作る国内メーカーとしては日本一ということになります。

発売開始は8/25から。

これまでブラックソーラーの中で一番大型のものは、セルが7×6で並んだ「NQ-220AE」でした。
他のメーカーと比べて、ちょっと小さかったんですね。

今回、長辺にもう一列セルを足したことで8×6の48枚セルのソーラーパネルを新たにラインナップに追加。
サイズがアップしたことにより、実質的なパネル変換効率もアップしました。
(※セル自体の効率は同じものを使っていると思われます)

シャープは鴻海による買収交渉の中で太陽電池事業の切り離しが検討されていたことが顧客の不安を煽り
住宅用太陽光発電でシェアは2割まで落ち込んでいたようです。

今回の「日本一」製品の発売で、ブランド力の向上を図りたい意向が見えます。

サンパワーの効率21.2%「Xシリーズ」ついに日本上陸!

米パネルメーカーサンパワーは日本で産業用に向けたソーラーパネル「Xシリーズ」を販売開始する予定を明かしました。

注目はなんといっても21.2%という高効率で、日本で販売されるパネルの中では最高効率を達成する予定です。

これまで日本市場では東芝サンパワー社から高効率パネルEシリーズの「E20」(効率20%台のもの)を独占的にOEM契約することで、「東芝」として日本最高効率パネルブランドを銘打っていましたが、当の製造元であるサンパワー社も産業用を中心に日本で直接的な販売網を着々と広げてきました。

今回、東京ビッグサイトで行われた「PV Japan 2015」で日本上陸した「X21」シリーズは、実は米国本土では長らく販売されてきていたものの日本市場での販売網は確立されていませんでした。東芝からOEM販売されているパネルは住宅用をメインにしていますが、これよりもひと回り大きいことから産業用に絞った販売網の確立を計画しており、当面は東芝も住宅用に限って日本最高効率を名乗って入られそうです。


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パナソニックがHITシリーズをモデルチェンジ、無償の保証期間は25年に延長

パナソニックは同社の太陽電池モジュールHITのラインをモデルチェンジ、
「P250αPlus(受注生産)」「P120αPlus(受注生産)」「245αPlus」「120αPlus」の4製品を9月24日から受注開始すると発表しました。

毎年モデルチェンジを重ねていく中でどんどん製品の効率を上げていったパナソニックですが、今年のモデルチェンジはスペック自体はほぼ変わらず、その代わり従来の保証期間をさらに5年伸ばした25年保証、また受注生産の2製品に限って新工法の紹介というソフト面でインパクトを与える内容となっています。

現行の主力製品であるHIT244αに変わって販売されるのは出力245W、効率19.1%の
「245αPlus(VBHN245SJ33)」になると予想されますが、希望小売価格が145,000円(592円/W)と、前モデルの135,000円(553円/W)から7%程度上がっており、施工店にとっては現在以上の値下げは難しくなるかもしれません。

しかし先にご案内した25年保証は、国内メーカーとしては海外メーカーの基準に追いつく最長レベルであり、引き続き太陽光発電を検討している方にとってパナソニックは魅力の高いメーカーであることに変わりはなさそうです。


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三菱電機がマルチルーフシリーズをモデルチェンジ

三菱電機が住宅用太陽光発電の「マルチルーフ」シリーズの効率を高め、モデンチェンジを行うことを発表しました。

「マルチルーフ」全7種類のモジュールラインナップは、配線の発電ロス低減などにより効率が向上、標準サイズの長方形モジュール(PV-MA2300L)においては発電量230W、効率16.2%を達成しました。

8月25日から発売を始めるということ。


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シャープ、BLACKSOLARの新機種「NQ-220AE」など発売

シャープが6月30日に発売する住宅用単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」は、太陽電池セル内の受光面と裏面において起こる正孔と電子の再結合による発電ロスを抑える技術によりモジュール変換効率19.1%を実現しています。
この製品は、4種類の異なるサイズを組み合わせることで効率よく屋根にレイアウトできるため、屋根の形にかかわりなく容量を最大に設置することができます。
国際的な品質標準基準にはない独自の品質評価試験も加えた””Quality Test Standard of SHARP””に適合し、ドイツ愛大の電気・電子技術協会の機能評価試験規格に基づき高い評価をされており、太陽光発電システムの大容量化のニーズに対応しています。

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サンテックからNECの蓄電池システム7.8kWhを販売、15年の長期保証付き

サンテックパワージャパン株式会社は今回新しく、住宅用太陽光発電システムとの組み合わせでエネルギーを効率的に利用できる家庭用蓄電システムの製品を販売します。

新たに加わるのは蓄電容量7.8KWhの大型モデルでNECの製品です。
災害などが原因の停電時には非常用電源としておよそ18時間、家電機器の稼働が可能となります。また、太陽光発電システムとの併用で、さらに長時間の使用も可能です。非常時に限らず、夜間の割安な電気を充電、朝夕の必要時に放電することで電気料金節約の手助けにもなります。

屋外に設置する製品ですが、15年間の長期保証、インターネットを介しての24時間見守りサービスにより、長期間安心して使用することができます。

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デルタ電子、出力抑制ルール対応のパワコン発売

デルタ電子は、経済産業省が1月26日に施行した新たな出力抑制ルールに対応して、全機種に遠隔出力抑制機能を搭載した太陽光発電用のパワーコンディショナーを発表しました。

屋外重塩害地域対応で高効率、軽量、静音が特徴のデルタ電子のパワーコンディショナーは、大規模太陽光発電所から一般の住宅まで、幅広く活用できる製品です。

新ルールは、これまで日数単位だった出力抑制を時間単位に移行するもので、発電事業者に遠隔出力抑制システムの実装を求めるものでした。デルタ電子はこの抑制ルール対応に向けた開発を進め、既に出力抑制機能を装備していたシリーズと合わせて、全7種類が新ルールに対応し、電気製品の安全性の実験と実証を行う「JET(一般財団法人電気安全環境研究所)」の認証を取得しました。

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LIXIL、新製品のソーラーパネル「セテラ」と出力制御対応のパワコン発売

株式会社LIXILは2015年の5月より、高出力ソーラーパネル「セテラ」を発売します。
「セテラ」は2種類のサイズを展開し、限られた屋根面積に効率よくパネルを組み合わせ搭載することで同じ設置面積でも発電量をアップすることが可能になり、さらにLIXILのソーラー発電システム「ソーラールーフ」「ソーラーラック」「ソーラーベース」に対応しているため、戸建住宅やオフィス、店舗、工場や休耕地などさまざまな場所に設置できます。また、新しいパワーコンディショナRLEタイプも同時発売し、太陽光からの安定した電力供給をサポートします。

また、セル構造から見直しを行いパネル1枚あたり270Wと、従来品より発電効率・発電能力、ソーラーパネルの変換効率、ともに大幅に向上しました。このように、LIXILは今後も太陽光発電の技術を追求し、発電効率が高く、年間を通じて安定した太陽光での電力供給を行うシステムの開発を通じてソーラー界のニーズに応え続けます。

同時に出力制御にも対応したパワーコンディショナの販売も開始することを発表しています。

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