2013年のパネル供給量トップ10メーカー

世界の太陽光発電市場において、パネルの供給量ラインキングトップ10が公表されていました。

Solarbuzz_TOP10_MODULE_MANF_LIST_2013

先日シャープが、2014年第1四半期において世界一を奪回しましたが、2013年のシェアでも順位を3つ上げて3位にランクインしています。
また京セラも、5つ上がって9位に。
日本の市場が拡大したことが大きな要因となっているようです。

2012年と同じくインリーソーラーが1位

インリーソーラーが1位を保ったほか、トリナソーラーカナディアンソーラージンコソーラーレネソーラJAソーラーハンファソーラーワンと、10分の7が中国に生産拠点を置くメーカー。
2012年は上位10社のうち6つが中国メーカーだったので、さらにシェアを拡大してきている印象です。

7位のファーストソーラーはアメリカ最大級のパネルメーカーで、最近進出を果たした日本での活躍が期待されるメーカーです。
8位のハンファソーラーワンは韓国ハンファグループのパネルメーカーですが、製造拠点は中国。わざわざ「ハンファソーラーワン」と書いてあるので、同じくハンファに買収されたQセルズ(ドイツ)の供給量はここには含まれていないと考えられます。

上位メーカーの全体に占める割合が増加

2013年、上位10社の供給量が昨年と比べて40%増えたのに対して全体の増加分は20%。
これは、上位10社のシェア率がより高まったことを意味します。
1位のインリーソーラーは単年で供給量が3GWを超えるという、世界初の成績を出しています。

8社が2012年と同じ顔ぶれ

10社中8社が2012年と同じメーカーでした。
昨年ランクインしていたサンテックとサンパワーレネソーラ京セラに変わっていますが、サンパワーは日本では東芝シャープにOEMでパネル供給しているため、”ブランド名”としてのシェアではなく、実質的なパネル供給量という意味では余裕で10位に入るのではないかと思います。

参考

中国「ジンコソーラー」が日本進出

中国の浙江省と江西省に生産拠点を置くジンコソーラー。ヨーロッパやアメリカには既に進出を果たしていますが、今月1日、日本支社の開設で日本進出を果たしたと発表。

同社は、2012年9月30日に、シリコンウエハ、太陽電池とソーラー・モジュールそれぞれの年間累積設置量がおよそ1.2GWに達する垂直統合型のソーラー製品のバリューチェーンを構築。

GTMリサーチによる「2015年までに生き残る上位9つの太陽光モジュール製造メーカー」にも選ばれている世界的なモジュールメーカー。

リリース

GTMリサーチ予測:2015年までに上位9大手メーカーの7つを中国メーカーが占める?

ボストンに拠点を置くGTMリサーチは、業界の激しい地位争奪合戦ののち、2015年までに生き残る上位9つの太陽光モジュール製造メーカーのうち7つは中国拠点、残る2つはアメリカのメーカーになるだろうという予測を出しました。

現在、太陽光モジュールの過剰供給(今後3年間は平均325GW需要を超過する予想)や、シリコン価格の低下、価格戦争や、相次ぐ政府の助成金の終了などから、太陽光モジュールメーカーの合併などが相次ぐと予想されています。
この予想は2009年からさけばれていましたが、昨年にはその兆候がはっきりと見え始めています。

現在、アメリカやヨーロッパ、日本のモジュールメーカーのが1ワット当たり80セントでの製造を行っているのに対し、中国メーカーは58~68セントという低価格で製造が可能なのだそうです。
合併か退陣かを余儀なくされるだろうという予想。本当にどちらかの道しかないのであれば、すこし残念ですね。

気になる2015年、生き残りメーカーはどこなのでしょうか?

現在最大手のサンテックは、中国の国家開発銀行のサポートも入るという事なのに2015年上位9大手に入っていないというのは不思議ですね。
そして、CISやCPVなど新しい技術を利用したパネルの重要性についても触れていないようです。
さてこの予想はどれだけ当たるのでしょうか。

参考記事