“Photon Test”で日本メーカーを大きく引き離し、Q-Cellsが4位にランクイン

太陽光発電の世界的なメディア、Photonが行った太陽光パネルの発電量比較テストにて、ドイツのパネルメーカー(現在は韓国のハンファグループに買収されている)Q Cellsが自社の多結晶パネル「Q.PRO-G2」が4位になったと発表。

このテストは、単結晶、多結晶、化合物などの種類のソーラーパネルを、ドイツの太陽光発電研究機関内の研究室に設置し、均質な稼働環境におけるパフォーマンスの差を比較するもの。
総合順位は4位ですが、多結晶の中では1位だったということです。

公開されているPhotonのテスト結果を見てみると、日本市場にも出回っているメーカーで一番高得点を収めているのが、Q-Cellsで4位。しかも多結晶だけで見ると世界1位という成績をおさめています。高品質が売りのQ Cells、納得の成績といったところでしょうか。

他にもレネソーラ(8位)、アップソーラー(27位)といったメーカーが目に入りますが、上位メーカーはほぼ、日本進出をしていない中国メーカー勢が占めています。
日本メーカーが出てくるのはやっと124位の京セラ、128位のシャープ。ちょっと残念ですね。

ちなみに日本でも発電量を比較するためにSBエナジーなど民間で実証実験などが行われ、データの公開もされています。(太陽光発電の発電量比較ページにまとめて掲載
太陽の光のあたる野外に設置したパネルで実際に稼働を行って発電量を比較するため、日光が当たる角度の一日を通しての変化や、雲の影、曇天での発電など、室内ラボでの比較では図りきれないパフォーマンスも比較する事ができます。

実は、これらの実験で軒並み1位を獲得しているのはソーラ−フロンティア。同社のCIS太陽電池の特徴は「影のかかる環境下、高温下などで発電量が落ちず、結果的に他のシリコン系パネルよりも多くの発電量が得られる」というところ。

Photon testの結果も一つ参考としながら、長くつきあえるパネルが見つかるといいですね!


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太陽光発電パネルメーカーを様々な角度から比較
実際に市場展開しているパネルを収支面で比較シミュレーション

発電量が3割アップ!ハンファ・ジャパンの三角フレーム来年販売開始予定

固定価格買取制度売電収入を多く得るために注目されるのが、高出力であること、そして安価であること。
特に設置面積が限られた日本では同面積でより多く発電できる、高効率のパネルに人気が集まる傾向があります。

より効率よく、少ない面積で多くの発電量を見込むためにハンファ・ジャパンが提案するのは、高出力パネルでもなく、集光型パネルでもなく、三角の形をしたパネルフレーム!

このフレームは、”裏側”がカギなんです!

銀色の板になったこの面で受けた日光をその後方に設置されたパネルに当てることで、発電量を向上させることができるのだそう!
最大3割も発電量が増えるという事は、15%のパネルで20%近くのパフォーマンスを得ることが可能と言うことですね!

電気安全環境研究所の「JETPVm認証」を取得次第、2013年には発売する予定だそうです。

まさに発想の転換!

これと似た発想の集光型は、パネル自体が集光するためのガラスに覆われてしまうため、日射がある時の出力を上げることはできても、日射量が少ない時間帯や時期、地域などでは不向きという弱点もありました。

さらに反射板には特殊なフィルムが貼り付けてあって、発電に必要な波長の光だけを反射し、パネルのパフォーマンスを下げる、パネル温度を上げる赤外線などは反射しないようになっているそうです。

参照