ビルディングエナジー(オランダ)、南アフリカに81MWの追尾型太陽光発電を建設

南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)の第1段階の入札で最有力候補となっていたオランダの施行会社ビルディングエナジーが8日、エネルギー省との会合で、南アフリカの最大の太陽光プラントのエネルギーの購入、計画履行、金融協定についての契約書へのサインをしました。
2011年11月時点で選ばれていた28の候補のうち、北ケープ州のKathuに81MWの追尾型太陽光発電プラント(太陽の動きに合わせてパネルの角度が変わり、常に最適な角度で日射を受けられる)を建設する権利を勝ち取ったのがビルディングエナジーでした。
ビルディングエナジーアフリカのCEO、Matteo Brambillaのコメント

南アフリカは再生可能エネルギーについて、近代的で効率的なフレームワークを描いており、世界の中でも最も活発な市場の一つです。今回のプロジェクトに選ばれたのは、熱心なチームと多くの方々の助力であり、とても誇りに思います。
南アフリカは現在、再生可能エネルギーに対して日々需要が高まっています。
速急な建設が可能であり、コスト競争力のある、信頼性の高いエネルギーであるところが注目されています。
ビルディングエナジーはプロジェクトにたいするノンリコース融資が行えることが、予測可能なキャッシュフローをより際立たせています。

建設はすぐにも始まり、2014年の5月の完成が予定されています。

参照

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フランスの自動車メーカー「ルノー」が合計59MWの太陽光システム導入・その副次的メリットとは?

合計59MWにのぼるこのシステムは、フランス国内の6つの製造拠点の輸送センターや従業員用駐車場に配置されます。
年間およそ52,600MWh(キロワット当たり約890kWh。日本の平均的な発電量の9割程度)の発電量が得られるということです。

これに加えて輸送前の製品を雷や雹などから守る働きも兼ね合わせた施設になるということです。

このプロジェクトはルノーの再生可能エネルギーへの知見の深さを物語り、事実毎年の再生可能エネルギーの格付け機関からは、ルノーは最も「純潔な」環境マネージメントを実行している会社の1つに数えられています。2011年の格付けにおいても、SAM、Carbon Disclosure Project、そしてOekow Researchから評価をされています。

この事業はルノーが出資し 運営を請け負うGestamp Solar(CléonにおいてはCoruscant)とのパートナーシップの元で行われます。

この事業は今後フランス国外でも展開をしていく予定で、スペインの2拠点でもCenit Solarとの契約が決まっており、他にもスロベニア、モロッコ、ブラジル、コロンビア、チリ、そしてルーマニアでの計画の検討中です。

さらに今年12月には、韓国のプサンでのプロジェクトが完成される予定です。

参照元

ブラジルいっきに793MWの太陽光発電依頼・史上最多!

34カ所、合計出力にしてなんと793MWものメガソーラープロジェクトの建設申請がここ数日の間にいっきに届いたと、ブラジルの国営エネルギー管理局(ANEEL)が報告を出しました。これはこれだけの短期間では最大の申請数数だった、ということです。
以下がその内訳です。
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  • Vila Energia Renovável(合計194MW)
    バイーア州に10か所、いずれも独立型システム
  • Braxenergy Desenvolvimento de Projetos de Energia(合計150MW+13MW)
    同じくバイーアのイタグァスー・ダ・バイーア州に5か所、サンパウロに1か所
  • Solares Empreendimentos Energéticos(合計90MW)
    ミナスジェライス州に3か所
  • Caraça Solar Energia SPE(合計60MW)
    パライバ州に2か所
  • Bioenergy Geradora de Energia(152MW)
    バイーア州ボン・ジェズス・ダ・ラパに8か所
  • Angico Solar Energia SPE(30MW)
    パライバ マウタ州
  • Solyes Geradora de Energia(合計44MW)
    バイーア州に2か所
  • Murion Solar Energia SPE(30MW)
    バイーア州
  • Brejuí Solar Energia SPE(30MW)
    リオグランデ・ド・ノルテ州

計793MW
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Bioenergyの社長Sérgio Marquesは、ブラジルは太陽光発電開発において少々遅れを取っていることは認めながらも、有望な市場であることに間違いないという考え。
Bioenergyはこの8月に、ブラジルで初めてオークション形式で太陽光発電の電力購入者を募った発電事業者です。

この「いっきに」提出されたというのは、ブラジルの急成長市場の将来性を示すものなのか、単にそれぞれの業者が同時期に、まとめていっきにプロジェクトの申請を出しているだけなのか分かりませんが、このスケールの大きさはやはりすごいですね。
ブラジルでも東端のバイーア州での建設が多くを占めています。

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オーストリアのACTIV SOLAR累計300MW・ウクライナ黒海周辺の電力不足に貢献

ウクライナのクリミア半島およびオデッサ地域に合計6カ所のメガソーラープロジェクトを展開するオーストリアのアクティブソーラー。
オデッサ地域の”DUNAYSKAYAソーラーパワーステーション”の第2段階の建設を終え、累計のシステム量が313.35MWになりました。

ウクライナのこの地域は日射量に恵まれ、また地域内での電力供給がいまだ不安定な状態であることから、太陽光発電設置でのソリューション提供を今後も続けていく傍ら、他地域での事業拡大も考えているということです。

電力供給の不安定な地域は東南アジアやアフリカに限らないのですね。

参照元

インドの太陽光発電デベロッパー「Welspun Energy」に見る”熱意”

Welspun Energyはインド中央部のチャッティスガル(Chattisgarh)に100MWのメガソーラーを建設する契約を取り結びました。
チャッティスガル政府が政府が土地の確保や登録などに協力し、2015年までに稼働を開始するとのことです。

今後3年のうちに太陽光・風力合わせて1.7GWのプロジェクトの計画が既にあるということです。

これまでに決まっているWelspunのメガソーラープロジェクトの一部

  • Madhya Pradesh(125MW)
  • Chhattisgarh(100MW)
  • Andhra Pradesh(100MW)
  • Rajasthan(50MW)

プレスリリースの内容が日本の企業のように業務的な内容だけでなく、
「今日のインドはまさに日が昇る国です。発展の過程の、次期段階に入ろうとしています。(…)再生可能エネルギーの中でも太陽光発電はゲームを変えることとなります。」

というように、企業と国の有望性について熱意に満ちた内容の文章をいちいち付け足しているところが、お国柄の違いなんだなぁと感じます。

インドには合計605MW、世界最大級のソーラーパーク建設の話題などもあり、重要な太陽光発電市場であることは疑いないですね。

soitec南アフリカのREIPPPに44MWのCPV提供

集光型の太陽光パネルの製造メーカーソイテックは、南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)の一環としてTouwsrivierに44MWのソーラープラントを建設し、建設後に発電されるエネルギーの買電契約を結びました。
南アフリカにおけるソイテックの進出の大きな一歩を踏み出せたとしています。
ソイテックの集光型太陽光パネルは30%の発電効率を持ち、寿命が長いことが特徴とのこと。

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REIPPPとは
「再生可能エネルギー独立系発電事業者調達プログラム」、または「再生エネルギー独立発電プログラム」などと呼ばれますが、要するに南アフリカにおける再生可能エネルギーの普及率を高めるためのプログラムです。
2010年に南アフリカのエネルギー省(DOE)から出された「総合資源計画」で、2030年までに国内で生産されるエネルギーの42%を再生可能エネルギー由来のものにするという目標が掲げられました。
それに基づきIPP(independent power producer/独立発電事業者)を調達したうえで、3,725MW(うち1,450MWが太陽光)の再生可能エネルギー(Renewable Energy)発電所の建設を達成するプログラムがこのREIPPP(Renewable Energy independent power producer program)です。

REIPPPの発動から今までに28のプロジェクト(うち18つが太陽光発電プロジェクト)が決定しています。

他にも昨年12月には住友商事がIPPプロジェクトの風力発電に入札するなどのニュースがありました。
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参照元

ユーラスエナジー・北海道のメガソーラー建設のための融資至上最高額

北海道の白糠に30MWのメガソーラーを建設する計画を発表していたユーラスエナジーですが、その建設に三菱東京UFJ銀行から86億円の融資を受けることになりました。

これは日本における太陽光発電プロジェクトへの融資額としてはでは最高額です。

30MWといえば年間約3万MWh(3,000万kWh)の発電量で、年間12.6億円の売り上げです。
20年間発電分の買取が保証されているので、20年後に80%の発電量という計算でも(メーカーの発電量保証の最大値)225億円程度の収入になると考えられます。

参考記事

三井不動産のメガソーラー事業、全貌が明らかに

今年9月に、日本全国で3拠点、合計53MWのメガソーラーを建設する計画を公表した三井不動産ですが、山口県山陽小野田市(13MW)と三井造船株式会社と共同で大分県大分市(17MW)に続いて、北海道苫小牧市に23MWのメガソーラーを作ると発表しました。
3施設とも2013年に完成、稼働開始の予定で、合計53MWの年間発電電力量換算は約5,600万kWh、一般家庭の年間消費電力量約15,000世帯分相当になる見込みです。

三井不動産:プレスリリース

ペルーに相次ぐメガソーラー建設・40MW級が2つ完成

ペルーは去年あたりから大規模なメガソーラーの建設ラッシュだったのですね!それらがどんどん完成していき、系統供給を始めています。

今月29日には、ペルーのアレキパ地方のMajesとLa Joyaの2地域に合計44MWのメガソーラーが完成しました。
スペインの大手太陽光発電企業T-Solarが事業主となり、2010年に交わされた20年のアレキパ地方での発電事業の契約に則っての建設でした。

パネルはT-Solarの薄膜型アモルファスシリコンパネル。44MW年間80GW分の発電量が得られるとのことです。
日本では1kW当たり年間1000kWh。
ペルーでは1kW当たり1800kWhもの発電量が得られるのですね!

ちなみに日本の標高と同じくらい(10m以下)のドバイでは、日照時間1.77倍で約1700kWhの年間発電量が得られているのに対し、アレキパ地方(1500~2000m)ではドバイと日照時間は大して変わらないか少し少ないくらいなのに、1800kWhの発電量が得られているという事は、標高が高いところだと太陽との距離が多少近くなり、より太陽光発電に適しているということになりますね!
参照サイト

ちなみに年間80GWの発電量は8万人分の電力消費を賄えるという計算だそうです。
日本では年間1人約1437kWhの電力を使いますが(電気代で月2,400円程度)、上記の計算だとペルーは一人年間1000kWhの電力消費量(家庭内)という事になります。

参考記事

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ペルーには今月中旬にも、同規模の太陽光発電所が完成しています。
T-Solarと同じくスペインの施工会社、Solarpackと、Gestamp Solar S.A.に加え、地元の施工会社が関わり、2010年から建設を始めていたプロジェクトだそうです。
ペルー南部のタクナ(Tacna)とモケグア(Moquegua)の2県にそれぞれ20MWずつ。モジュールは中国のインリーグリーンソーラーのものです。

参考記事

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Solarpackはもう一つ、モケグア(Moquegua)に近い場所に16MWのプロジェクトの依頼も受けており、これは2014年完成の予定です。
参考記事

世界のソーラープロジェクトマップ

世界のソーラープロジェクトマップを作りました。
日本の企業が関わっているものから中心に、1MW以上のメガソーラープロジェクトを書き込んでいく予定です。
どんどん更新していくのでお楽しみに!
記載のないプロジェクトについての情報提供も募集してますので、コメント欄から是非お願いいたします!

実は私は、子どものころから地図をぼんやりと眺めるのが大好きだったのです。
大規模な太陽光発電施設が世界中にどんどん建設されていき、この近未来的なエネルギーがどう世界を変えていくのかを想像しながら地図を眺めるのは、なんだかワクワクしてしまいます。