JR都城駅の太陽光発電、除草にヤギを利用

宮崎県で県2位の人口を持つ都市である都城市。
その中心の都城市栄町に位置するJR都城に、JR九州グループの運営する「都城太陽光発電所」が3月から稼働開始しましたが、その運用にヤギを活用する実証実験を行うと発表しました。

発電所の2万㎡の土地の除草のために5匹のヤギを放ち効果を測定します。
駅を利用する乗客からの反響も大きく、住民への癒し効果もあるということ。

鉄道会社では既に西武鉄道が、自社の太陽光発電所でのヤギ除草を行っているということで、親子合わせて4匹のヤギで年間176kgのCO2の削減効果を試算しているということ。

運用費の削減にCO2の削減、さらには癒し効果まで、一石三鳥にもなりうる動物による除草は全国で例が増えています。

羊の次は「エミュー」メガソーラーの”エコ除草”

日本毛織(ニッケ)のメガソーラーの羊による除草の次は、大分石油株式会社のエミューによる除草のニュースです。

ソーラーフロンティア製パネルを使用した1.102MWのメガソーラー「久兵衛2号発電所」では、”エコ除草”と称する施設管理がユニークで、エミュー6羽、ヤギ2頭を使った除草を実施。
除草に関わるメンテナンス費を削減できるメリットの他に、除草作業を無くすためのコンクリート基礎の弊害である温度上昇による発電量の低下といったデメリットも回避でき、さらに成長したエミューは食肉として販売する事も考えているといいます。
しかもメガソーラーの間から動物がひょっこり顔を出すことで癒し効果といった意外なメリットも。

そういえば、草食動物でおとなしくて比較的飼いやすいとされるアルパカも、毛を販売できるメリットもあって、適しているのではないでしょうかね?
ちなみに米国では酪農との兼業も進んでいるというニュースもありました。
メガソーラーと草食動物の組み合わせ、今後も増えていくと、ほっこりしていいですね。

参考1

日本毛織(ニッケ)のメガソーラーでは羊が除草

アメリカの中規模太陽光発電プロジェクト(いわゆるミドルソーラー)と、酪農を組み合わせたプロジェクトの記事を以前ご紹介しましたが、日本でも、羊をつかって除草するというアイデアを実践したメガソーラーがあるというニュースを発見しました。

事業主は日本毛織(ニッケ)。
自社の本業である羊毛紡績にも関係が深い”羊”を六甲山の牧場から譲り受け、「ニッケまちなか発電所明石土山」に放ちます。

グループ企業が保有していたゴルフコースの跡地22万㎡に、45億円かけて16.8MWのメガソーラーを建設するという計画は、今月に第一期分の9.8MWが完成。残り約5.8MW分も来年1月末に完了する予定。

プレスリリース