岡山県のメガソーラーにトリナソーラーが116MWのパネルを受注

Trina Solor Limited(トリナソーラー)は東洋エンジニアリング株式会社から発電出力231.44MWという日本最大級となる岡山県瀬戸内市錦海塩田跡地でのメガソーラープロジェクトで多結晶モジュールによる約116MWを受注契約しました。このプロジェクトは特別目的会社(SPC)「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」が事業主体となりますが、くにうみアセットマネジメント株式会社と東洋エンジニアリング株式会社、GEエナジー・フィナンシャルサービスが出資するものでメガソーラー建設や発電事業を行います。

総事業費約1,100億円の事業であり、メガソーラー発電事業を起爆剤として市内全体への波及効果や環境保全・地域の安全・安心といった面に配慮した事業として期待されています。

参考

岡山市の屋根貸し事業者募集 – 選定されるためにはどんな提案が有効??

神奈川県の屋根貸し事業ではSBエナジーの存在感が圧倒的でした。

土地を賃貸するよりも安価に設置場所が確保でき、また自治体の施設は広い屋根を持っていることが多く、さらには傾斜屋根などの場合、地上設置に比べて設置単価が安く済むことが多いために、自治体による屋根貸しは事業者にとってはかなり「オイシイ」ことが多く、地元の太陽光関連業者さんなどは必見です。


今回は岡山市が、地域の9つの施設の屋根合計6180㎡分を貸し出して、太陽光発電を行う事業者を募集。

太陽光発電事業の実績(10kW以上)があり、岡山市内に本店や支店・営業所などがある法人などが対象。

使用料は年間100円/㎡以上で提案するということで、岡山市はこれにより年間約62万円の収入を見込みます。

これは神奈川県の例よりも高い金額設定であるとはいえ、この面積なら600kW以上は設置できると考えられます。
つまりキロワットあたり、年間1,000円程度で場所が借りられるということになります。岡山市、なんて控えめなんでしょう!

とはいっても単に「年間100円/㎡支払って、××kWの太陽光発電システムを設置します!」といった内容の提案ではおそらく当選できないと考えられます。
貸出しの建物は学校施設なども含まれているため、「生徒の環境教育」といった面や、「地域の災害・環境対策」面で独自性のあるプロポーザルが好ましく映るのではないのでしょうか。
蓄電池の採用や、一部のシステムを施設内で利用できるようにするといった提案はさらによさそうです。

興味のある業者さんはこちらから詳細をご確認ください。

米GEが日本の太陽光発電事業に参入

岡山県瀬戸内市塩田跡地に230MWのメガソーラーを建設する、ゴールドマン・サックス、日本IBM、東洋エンジニアリングなども関わる事業に、アメリカのゼネラル・エレクトリック(GE)も関わることになったのだそう。

GEは、このメガソーラーの運営をしている、「くにうみアセットマネジメント」による特別目的会社(SPC)への出資を行い、株式の大半を取得する予定だそうです。

「近く瀬戸内市と土地の賃貸借契約を締結する」とされていますが、この計画が持ち上がったのは2012年、つまり買取価格が42円の年に申請は済ませているものだと考えられます。塩田跡地の土地の整備に費用がかさむことが予想されるとはいえ、パネル価格も安定してきている今、この規模で42円売電のできる発電所は、安定した収益も期待できるのではないでしょうか。

さすがというべきでしょうか、投資のしかたがダイナミックですね!

参考

塩田跡地に230MW・岡山県瀬戸内市

岡山県瀬戸内市は「錦海塩田跡地活用基本計画」の中で、約500haの敷地の中の約250haに最大230MWとなるメガソーラーを建設する事を発表しました。
500haというと、東京ディズニーランド約10個分の広さで、かつては東洋一の規模の塩田と言われたそうです。

しかし平成21年に運営会社が倒産。排水ポンプの運転も停止の弊害として周辺地域への浸水が進むと、約500世帯に被害が及ぶことから、翌年平成22年には瀬戸内市によって取得されました。

7つの企業の連合体に委託されるこの事業、代表は「くにうみアセットマネジメント」で、発電所の設計施工は東洋エンジニアリングと自然電力、情報通信基盤の構築は日本IBMとNTT西日本、街づくりの面でジャーマン・インターナショナルが参画することになっています。

2012年9月の計画当初は250MWの建設が可能と見積もっていましたが、若干小さくなったようです。しかし平成24年度の42円・20年の売電制度が適用されるため、収入面の安定は期待できそうな事業となりそうです。

初期費用のリスク低減のために、太陽光発電事業そのものを証券化して、金融機関や一般市民からの投資を募るそうで、証券化を含む金融財務面はゴールドマン・サックス証券、くにうみアセットマネジメントが担当することになります。

JFEエンジニアリンググループ太陽光発電事業に参入・国内6地区で合計40MW

これまで三井物産と東京海上アセットの事業など、多くの太陽光発電の施工に関わってきたJFEグループですが、今回グループの遊休地5地区に加え、日照時間の多い北海道釧路地区にもう1か所、全部で6カ所にメガソーラーを建設することになりました。

内訳

それぞれの場所はこちらで確認ください。

JFEグループが関わり、受注をしてきた太陽光発電プラントは全国で数十カ所にのぼり、2013年度までに約200MWの累積受注量に達する見込みです。

JFEエンジニアリング:プレスリリース