世界最大7.5MWの水上メガソーラーが埼玉県で着工

約2年前から実例が増え始めた水上太陽光発電。水上架台の汎用化も進むなか、埼玉県でなんと、世界最大級7.5MWのフロート水上メガソーラーが着工したというニュースです。

事業主体は「川島太陽と自然のめぐみソーラーパーク合同会社」。株式会社スマートエナジーらがこの事業のために特別に作った特別目的会社です。

武蔵野銀行とプロジェクトファイナンスを組みことで資金調達。
設備は、供給量世界一の中国メーカーインリーソーラー製の単結晶パネル、そしてシュナイダー製インバーターを使用するとのこと。
場所は埼玉県梅ノ木古凍貯水池で、この貯水池を管理する川島町土地改良区が事業者をプロポーザル形式で公募して同社に決定したのだとか。

公募の決定理由などは川島町からも、選定事業者からも公開はされていません。パワーコンディショナに、災害時の自立運転機能はついているのでしょうか?

自治体が太陽光発電事業者を公募する例は多いですが、選定する際には「貸付賃貸料」の比重はそこそこにし、「事業がどのように地域貢献できるか」についても一考するべきではないかとは思います。
例えば、災害時の利用方法や、地元の産業との協力など、ですね。

参考1

エコも学べる動物園「埼玉県こども動物自然公園」にソーラーフロンティアのパネル導入

ソーラーフロンティアのCIS太陽電池が埼玉県東松山市の埼玉県こども動物自然公園の『ペンギンヒルズ』に設置されたそうです。
4kWの太陽光発電システムは、フンボルトペンギンのエクササイズをサポートするための造波装置のための電力を、晴天時には100%を供給できるということ。

カドミウムを含まない、反射光が少ない、といった製品への配慮に加え、国内生産といったメーカーのイメージも、こうした施設で積極的に採用されるゆえんなのかもしれません。
ソーラーフロンティアのリリースには採用の理由として、「一般的な結晶シリコン製に比べパネルを生産する時に使う原料やエネルギーが少なく、資源を有効活用して製造できる(エネルギーペイバックタイムが短い)という特徴が評価されています。また、実際の使用環境下での発電量が優れており、このようなパネルの特性がこの度の採用の決め手となりました。加えて、パネルのガラス表面は太陽光の反射を抑える特性を備えており動物にも優しいパネルです。」と説明しています。

採用された施設について。絶滅危惧種であるフンボルトペンギンの繁殖と保全を目的とした世界最大規模の生態観察空間で、2012年から進められている埼玉県のエコタウンプロジェクト『こども動物自然公園ECO-zoo整備事業』の一環で、この事業が行われたそう。

参考

ウェストホールディングスの水上メガソーラー完成間近

以前ご紹介したウェストホールディングスによる埼玉県桶川市の水上メガソーラー。1.36MWと言われていた当初の規模より少しだけ小さくなって1.18MW、パネルはLS産電と伝えられていましたが、実際にはフランスのシエル・エ・テール・アンテルナショナルの技術が採用されたようです。(参考

水上を利用する際に、1㎡当たり150円/年の賃料桶川市に支払われるという事で、186万円の収入になります。
1㎡当たり150円というと、神奈川県が県内の学校施設の屋根貸しの際に提示していた200円~315円と比べると安めですが、調整池のようにもともと使わない場所を有効活用できるので、他の地域にもどんどん広まるといいですね。