LGエレクトロニクスは日本のメガソーラーでも順調?

韓国のLGエレクトロニクスは、日本のメガソーラー(大規模太陽光発電所)における自社製の太陽光パネルの採用状況をPV Expo 2015で発表しました。
同社は、2010年から日本向けに太陽光パネルを販売しており、販売数は納入と受注を合わせて累計500MW分となるということです。
パネル展示では、特に出力規模の大きいメガソーラーにおける採用状況が地図上で掲示されました。

LGエレクトロニクス製の太陽光パネルを採用された実績として、兵庫県の29.6MW(寄神建設)、愛知県で26.5MW(三井化学など7社による信託事業)、福岡県で19.5MW(大和ハウス工業)、熊本県で13.0MW(双日)などが紹介されました。

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双日、熊本県にパワコンの容量抑えた過積載接続によるメガソーラー完成

2014年12月11日、双日熊本県に、メガソーラー「球磨錦町(くまにしきまち)太陽光発電所」が完成したと発表しました。
収益性を考慮し、設置された約12.77MW分の太陽電池モジュールに対してパワーコンディショナは約9.0MW、いわゆる過積載という手法を使っています。

今回の太陽光発電所では高価なパワーコンディショナー(PCS)の容量を抑えるために採用された太陽電池モジュールの過積載に合わせて、低設置角度(10度)を採用しています。この組み合わせは出力が低圧接続の上限である50kW未満の小規模な発電所において多く採用されている方法で、1日のうち出力が最大となる正午前後の短時間の発電量を犠牲にする代わりに稼働率を上げる効果が見込めます。

この発電所は、双日の100%子会社である「未来創電球磨錦町」を事業主として2013年9月に着工し、他企業の所有地約16万6000平方メートルを20年間賃借、約40億円(単価にして31.3万円/kW)を投じて完成しました。

富士電機が設計・調達・設計を担当し、事業用地にはLG電池の太陽電池モジュールと富士電機のPCSが設置されています。
2014年12月1日に固定価格買取制度を利用して九州電力に売電を開始し、一般家庭約3500世帯の年間消費電力分を提供する予定です。
双葉では国内に先駆けてドイツで太陽光発電事業に取り組んでおり、その経験を生かして北海道から九州まで国内4か所に発電所を建設する予定で、2014年10月には北海道の小清水太陽光発電所が完成、青森県六ケ所村と愛知県美浜町が現在工事中であり、順次完成するとのことです。

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エナリス、双日建材と業務委託契約で、新電力事業における太陽光発電による電力の取扱いを強化

双日建材株式会社と株式会社エナリスは、太陽光発電事業者からの電力買取りの拡販で、業務委託契約を締結しました。

エナリス新電力事業の大手。再生可能エネルギーを発電事業者からFIT以上の価格で買取り、電力需要者に販売する事業を行っていますが、双日建材との業務委託契約により、太陽光発電の発電事業者からの買取りをさらに増やす狙いだということ。

双日建材は太陽光発電の販売事業なども行っており、顧客ネットワークを生かしてエナリスに太陽光発電事業者を紹介していくことになるといいます。

2016年の電力小売り全面自由化に向けて、新電力が動き出しています

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青森県六ヶ所村にどんどんできる大規模メガソーラー

以前、青森県六ケ所村のユーラスエナジーの115MWのメガソーラーの話題もありました。

六ヶ所村は、「地域新エネルギービジョン・次世代エネルギーパーク整備プラン」によって六ケ所村を「エネルギーの村」にする計画で太陽光発電に限らず次世代型のニュータウンの建設などに取り組んでいます。

ユーラスエナジーに続いて双日株式会社も、この六ヶ所村に大規模なメガソーラ―を建設することを今月発表しました。
六ヶ所村の「青森県六ケ所村発電所」は71MW。
他にも北海道清水町に約9MW、愛知県美浜町に約13MW、熊本県錦町に約13MWと全国に4か所、合計106MWのメガソーラーを建設します。

昨年度の売電価格42円の適用となるそうで、今月発表の事業ではあるものの、申請は済ませてあるようですね。