デルタ電子、出力抑制ルール対応のパワコン発売

デルタ電子は、経済産業省が1月26日に施行した新たな出力抑制ルールに対応して、全機種に遠隔出力抑制機能を搭載した太陽光発電用のパワーコンディショナーを発表しました。

屋外重塩害地域対応で高効率、軽量、静音が特徴のデルタ電子のパワーコンディショナーは、大規模太陽光発電所から一般の住宅まで、幅広く活用できる製品です。

新ルールは、これまで日数単位だった出力抑制を時間単位に移行するもので、発電事業者に遠隔出力抑制システムの実装を求めるものでした。デルタ電子はこの抑制ルール対応に向けた開発を進め、既に出力抑制機能を装備していたシリーズと合わせて、全7種類が新ルールに対応し、電気製品の安全性の実験と実証を行う「JET(一般財団法人電気安全環境研究所)」の認証を取得しました。

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LIXIL、新製品のソーラーパネル「セテラ」と出力制御対応のパワコン発売

株式会社LIXILは2015年の5月より、高出力ソーラーパネル「セテラ」を発売します。
「セテラ」は2種類のサイズを展開し、限られた屋根面積に効率よくパネルを組み合わせ搭載することで同じ設置面積でも発電量をアップすることが可能になり、さらにLIXILのソーラー発電システム「ソーラールーフ」「ソーラーラック」「ソーラーベース」に対応しているため、戸建住宅やオフィス、店舗、工場や休耕地などさまざまな場所に設置できます。また、新しいパワーコンディショナRLEタイプも同時発売し、太陽光からの安定した電力供給をサポートします。

また、セル構造から見直しを行いパネル1枚あたり270Wと、従来品より発電効率・発電能力、ソーラーパネルの変換効率、ともに大幅に向上しました。このように、LIXILは今後も太陽光発電の技術を追求し、発電効率が高く、年間を通じて安定した太陽光での電力供給を行うシステムの開発を通じてソーラー界のニーズに応え続けます。

同時に出力制御にも対応したパワーコンディショナの販売も開始することを発表しています。

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シャープ、パワコン新製品とクラウド蓄電池システム発売

太陽光発電の固定価格買取制度の運用ルールが変更になったため、地域によっては住宅用の太陽光発電についても電力会社から出力制御を求められるようになりました。
シャープはこの出力制御に対応できる新型の蓄電池「クラウド蓄電池システム」を5月に発売の予定です。
これは、太陽光発電用のハイブリッドパワーコンディショナーとリチウムイオン蓄電池を1台で制御できるもので、パワーコンディショナーの定格出力は従来機よりも30%増の5.5kWh、蓄電池の容量は従来機の2倍の9.6kWhに拡大されました。

これにより、一般家庭の1日分の電気使用量・約10kWhを賄うことができる上、従来はパワーコンディショナー1台では太陽光発電との連携が難しかった屋根面積数が多い寄棟屋根や複合屋根などでも、この新型蓄電池だと1台で対応が可能になります。

このシステムはネットワーク上で情報を管理する「クラウドサーバー」と連携し、電気料金の多様化やお客様の電力使用状況に合わせて、きめこまやかなエネルギーマネージメントを実現します。万が一の停電時でも、自動的に電力を家庭内に供給する機能を搭載しました。

また施工面でも、本体が2つのユニットに分離しているため設置方法が簡単になり、工期短縮や施工費用の低減が可能となりました。シャープは今後も高まる蓄電池需要に向けて、クラウド蓄電池システムのラインナップ強化を図る予定です。

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