マレーシアのデベロッパー、アムコープ・プロパティーズ(amcorp properties)がマレーシアのネグリ・センビラン州ゲマスに10.25MWの太陽光発電を完成させ、マレーシアの国内記録で最大規模の太陽光発電として認定を受けたと発表。
1月から稼働を開始しており、毎月約100万kWhの発電量が得られていると公表しています。
建設費用
“建設費用8700万リンギ”と報道されていますが、中国メーカーであるインリーソーラーが昨年8700万リンギでパネル供給を行うと発表”という報道もあり、この金額が総工費を指すのか、工費・土地代など別のシステム費を指すのかは不明。
ただ、日本円にした場合でキロワットあたり27万円となり、日本より人件費などかからないことを考えると総工費だとする説の方が正しい気もします。
PVTechの各国FIT情報によると、マレーシアの2014年のFIT価格は
- 4kW = 約36円
- 4-24kW = 約35円
- 24-72kW = 約34円
- 72kW-1MW = 約33円
- 1-10MW = 約28円
- 10-30MW = 約25円
となっており、この規模だと一番安いキロワットあたり約25円が適用されるはず。
報道によると、政府系電力会社テナガ・ナショナルとの電力売買契約(PPA)は、87.4セン/kWhで21年間となっており、2014年6月12日だと27.8円になりますが、まぁだいたいそのくらいです。
プロジェクト概要 |
出力規模 |
10.25MW |
場所 |
ネグリ・センビラン州ゲマス |
建設費用※システム費用※ |
8700万リンギ(約27万円/kW) |
発電量 |
41,000kWh/日(年間1460kWh/kW 設備利用率16.67%)※ 毎月約100万kWh(年間1170kWh/kW 設備利用率13.36%)※ |
事業主 |
アムコープ・プロパティーズ(Amcorp Properties) |
パネルメーカー |
インリーソーラー(中国) |
マレーシアにはパナソニックがHIT太陽電池の新工場もありますが、今回はインリーソーラーのパネルが仕様されたようですね。
参考1・2・3