ファーストソーラー、米建築メーカーとマイクログリッド向け太陽光発電技術の開発で提携

建設・鉱山機器の大手メーカーで知られるキャタピラー社(米国)は2015年4月30日、太陽光パネルの大手メーカーであるファーストソーラー社(同)と提携したことを発表しました。

今回の提携は小規模地域や鉱山など遠隔地のマイクログリッド向けの太陽光発電技術を開発するために行われたもので、ファーストソーラー社が設計からサポートまでを一貫で供給するパッケージ型システム「ターンキー」の開発を担当し、それをキャタピラー社が自社の建設機器ブランド「Cat」を冠した形で供給していく予定です。

キャタピラー社は2015年後半にもアジア太平洋、アフリカ、ラテンアメリカにおいて同システムの供給を開始すると表明しています。

参考

2014年のソーラーパネル世界シェアランキング、米IHSが発表

4月23日、米IHS(調査会社)が2014年太陽光パネルメーカーの出力の市場ランキングを発表しました。上位10社のうち7社が中国メーカーとなっており、それ以外では日本のシャープ京セラ、米国のファーストソーラーとなっています。今回も中国メーカーが市場を支配している状況でした。シェアの順位詳細は以下。カッコ内は昨年の順位からの推移を示します。

  1. トリナソーラー(+1)
  2. インリーソーラー(-1)
  3. カナディアンソーラー(-)
  4. ハンファソーラーワン(+6)
  5. ジンコソーラーホールディング(-)
  6. JAソーラー(+3)
  7. シャープ(-3)
  8. レネソーラ(-1)
  9. ファーストソーラー(-3)
  10. 京セラ(-3)

合計出荷量の約49%(23.7GW)が上位10社が占めており、2013年の48%からわずかに比率が伸びています。IHSは、2015年には2014年よりも世界市場は30%も増加し、57GWに達すると見ています。
太陽光パネルメーカーの工場の稼働率は2014年の61%(平均)から69%に向上し、上位メーカーでは90%になるのではないかと予想しています。

参考

アップル130MWのメガソーラープロジェクト、開発はファーストソーラー

2015年2月11日、アップル社はソーラーパネル製造メーカーの大手であるファーストソーラー社との提携し、再生可能エネルギー事業を推し進めることを発表しました。ティム・クック氏はこれを「これまでで最も大きく、最も堅牢で、最も野心的な再生可能エネルギープロジェクト」とし、カリフォルニア州モントレー郡に同州の60,000世帯分の電力を補える1,300エーカーのソーラーファームを建設する他、カリフォルニア州にある全てのアップル関連事業の電力をこのソーラーファームで補う予定だと語っています。
また、ファースト・ソーラー社はアップル社がこのプロジェクトに8億4,800万ドルを当てており、既に130MWのエネルギーを25年契約で購入することが決定していると明かした上で「今回の契約は消費者にクリーンエネルギーを供給する点では、業界最大規模になる」と述べています。

参考

ドバイに中東最大200MWのメガソーラー、コストは世界最安の約7円/kWh

中東最大規模200MWを受注

ドバイの電力水道公社(DEWA)は、EPCにはサウジアラビアACWAとスペインTSKのコンソーシムに200MWの太陽光発電所を受注したと発表。

中東最大規模となるこのメガソーラーはドバイから40km南東に位置するMohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Parkに建設されます。第一期としてファーストソーラーが13MWのメガソーラーを建設した場所に隣接して設置される形です。
最終的にはこの場所に1,000 MW(1GW)の太陽光発電所を建設する予定だということ。

Google Mapで見ると、ちゃんとメガソーラーが確認できますね!
2017年にはこの横に、15倍にもなるメガソーラーが加えられると考えると、単純ですがワクワクします。

発電コストは世界最安

今回このメガソーラーが話題になっているのは単に中東最大だから、ではありません。規模で比較すればアメリカのカリフォルニアなどにいくと、500MW規模なんてのもザラです。

ACWAパワーは、今回の発電所の建設において、2017年から25年間、1kWhを5.84米ドル(約7円)で買い取ってもらうことに同意(power purchase agreement/PPA)。
これは当然ACWAパワーの利益分も含んだ販売額でしょうから、建設コストという面では7円より安い可能性が高いです。

日本はどうなんだろう??

ちなみに、日本のメガソーラーなんかはどの程度のコストを達成しているのでしょうか?

2014年度は産業用太陽光発電に関して、32円(税抜)の売電単価が約束されていますが、ここでは純粋に発電コストの計算をしてみたいと思います。

メガソーラーの建設費は30万円前後とされます。

ドバイのメガソーラーと基準を合わせて25年の稼働期間でのコストを算出します。そうすると、25年で1kWあたり、経年劣化を含めても25000~30000kWh程度が得られると予想されます。

日本の現状としては、頑張っても発電コストは10円/kWh程度。全然ドバイのコストに敵いませんね。

コストの安さは日射量の多さがまずは大きな要因

世界記録達成の一番の要因として、ドバイの豊富な日射量が挙げられます。
同国では1平方メートル当たり、年間2000kWhが得られるとされています。
一方はもちろん気温も高いため、熱による損失は少なからずあると考えられます。
それを加味したとしても、1600kWh~1800kWh程度は得られるのではないでしょうか。特に今回使用されたのは熱に強い性質を持つ化合物系のパネルです。

パネルはやはり、ファーストソーラー

第一期と同じくパネルはファーストソーラーが選ばれたのだそう。(第一期はEPCも含めファーストソーラーが受注)

日本ではソーラーフロンティアも製造している化合物系の太陽電池は、シリコン系と比較して熱による損失が少ないのが特徴。
ドバイのような高温の地域にはもってこいのメーカーと言えます。
太陽電池の種類と特徴

ソーラーフロンティアでも、石油大手昭和シェルの子会社ということもあり中東進出の足掛かりをつかもうと頑張っているような段階ですが、ファーストソーラーに先を越されているみたいですね。
頑張れ日本のソーラーフロンティア!

ちなみにファーストソーラーは日本進出も果たしていますが、日本国内ではまだソーラーフロンティアがリードしています。

参考

ファーストソーラーが累計出荷容量10GWを達成

2014年、設計や調達、施工のEPCサービスにおいて世界第一位となった、米国の大手太陽光パネルメーカー、ファーストソーラーは、2015年1月19日、薄膜系太陽光パネルメーカーでは業界初となる、納入済みの自社太陽光パネルの合計出力が10GWに達したと発表しました。

同社は1999年に設立し、2002年に太陽光パネルの出荷が開始されて以降、幅広い用途に出荷してきた結果、出荷済み太陽光パネルの長辺の総延長は地球3周分、米ワシントンDCの消費電力をまかなうのに十分な1万4000GWhという年間合計発電量となっています。

参考

NEDO発表の「太陽光発電開発戦略(NEDO PV Challenges)」まとめました

NEDOが「太陽光発電開発戦略(NEDO PV Challenges)」と名付けた膨大な文量の開発指針発表しました。
気になるところだけかいつまんで、まとめています。

発電コストは23円=従量電灯レベルでのグリッドパリティは達成

NEDOの計算では、2013年の時点で23円/kWhを達成し、グリッドパリティと明記はしていないものの、従量電灯と比較すると完全なるグリッドパリティですね。
(2014年10月現在の東京電力の従量電灯において、住宅に多い20A・30Aを契約した場合、基本料金も合わせて24円を切ることはない。)

nedo

今後の指針としては2020年の段階で業務電力価格並の14円/kWhを達成、2030年までに基幹電源コスト並の7円/kWhを達成を掲げています。

具体的には現在最高で21%程度のモジュール変換効率を、2020年には22%、2030年には25%以上を達成するとし、
さらに運転年数(寿命・耐用年数に相当すると考えられる)を30年まで引き上げることを掲げています。

設備利用率15%で計算するとし、キロワット単価27.6万円を切れば達成できることになりますが、
2014年10月現在で26万円/kWの格安パネルの市場に出てきていることを考えれば手の届く範囲でしょう。

2013年度末までの国内の太陽光発電設置容量の累計は14.3GW


2014年1月末時点で13GW超
だった累積設置量は3か月でさらに1GW以上が加えられ、14.3GWとなっています。

日本メーカーの世界シェアの縮小

10ページには太陽電池の産業動向がまとめられています。

2006年までは発電容量ベースで世界一位の生産量を誇っていたとはじめながらも、2007年には全体シェアが中国メーカー合計(32%)>日本メーカー合計(25%)と逆転、2012年の日本メーカーの全体におけるシェアはわずか6%に減ったと報告。
世界のメーカーシェアは中国勢にどんどん奪われていった模様は、当サイトのメーカーシェアランキングでも詳しくご案内しています。

国内メーカーの約3割の製品が海外製

12~13ページにかけては国内メーカーでも海外に生産を委託しているパネルが増えてきていることが言及されています。
参考資料として平成26年1~3月期の容量ベースで「パネルの出荷量に占める日本企業のシェア(図2-6)」と、同期の「パネルの出荷量に占める国内生産のシェア(図2-7)」のグラフが掲載されています。

「日本企業のシェア(図2-6)」については住宅用/産業用が分けられているのに対し、「国内生産のシェア(図2-7)」は全体を総括した容量での割合になっているので一概には言えないまでも、

例えば容量ベースで多くを占める非住宅用の数字と照らし合した際、日本企業64%のシェアに対し、国内生産は44%と20%の差があります。
容量ベースでは約3割の製品が、「日本ブランド国外生産」である可能性があるということです。

さらに付け足しておきたいのが、この表では「セルが海外製、モジュール組立のみ日本」という製品が国内生産品としてカウントされていることです。

各メーカーのパネルの生産国一覧

各国のシステム価格比較と推移

14ページの各国のシステム価格比較は興味深いです。
日本ではシステム価格が2001年から今まで、6米ドル/Wを上下してほとんど変わっていないのに対し、比較されている米国、ドイツ、イタリアは価格がどんどん下がっておりドイツは2012年には2米ドル/Wに到達しそうなくらいまで価格が下がっているのだそう。

これにはちょっと疑問が残り、6米ドル/Wというとキロワット60万円になり、相場からかけ離れている感が否めません。

その次に出ていグラフでは2013年の住宅用太陽光発電のシステム平均単価が約400円/W(40万円/kW)となっており、出典は同じ(みずほ情報総研)にも関わらず内容がズレているのがなぜなのかは、この指標の記述で読み取れなかったのですが(万が一読み落としがあればご指摘願います)

どちらにせよ、欧米よりもまだまだ価格に対して下げ幅の余裕があると考えていいのかもしれません。

施工のシェアは自社開発を行うNTTファシリティーズなどが有利に

おもしろいな、と思ったのが、施工企業のシェアの変化です。
積水ハウスやパナホーム、高島など、新築住宅向け太陽光発電の施工が主であるハウスメーカーのシェアは2009年から2012年でぐんと減り、

自社のメガソーラーをどんどん建設しているNTTファシリティーズが2012年は11%超のシェアで業界一位になっています。

新規企業の参入が相次いだことで上位企業のシェア自体が減っているということですが、自社架台の開発も行っているNTTファシリティーズに関しては今後のシェア拡大もばっちり狙っていることでしょう。

いまだに結晶シリコン系が人気/10年間で太陽電池の変換効率が5%上昇

28ページでは、NEDOによる各種太陽電池のシェア等の比較と、
フランホーファーによる効率向上のグラフが掲載されています。

それによると、2013年の時点で

結晶シリコン系はシェア87%

といまだに大半が結晶系となっています。
2003年の時点で15%程度だったシリコン系の太陽電池の効率は2012年で20%超に(+5.5%)なっており、化合物系との差は埋まることなく、いまだにシリコン系太陽電池には性能的な優位性があることが読み取れます。

全体のシェア8%を占める化合物系は、主要の2社の動向に要注目

化合物系はプレイヤー(製造するメーカー)が少ないことが特徴的ですが、
ソーラーフロンティアに代表されるCIS太陽電池、ファーストソーラーが製造するCdTeはそれぞれシェアが2%および6%。
効率は若干CIS太陽電池の方が上ですが、ファーストソーラーは価格の安さで欧米を中心としたシェア拡大に貢献しています。

ファーストソーラーは日本にも進出し
一方でソーラーフロンティアは海外戦略でシェアの拡大を狙っています

日本の消費者としては、安価な「ファーストソーラー」が選択肢に入ったことで太陽光発電の敷居がさらに低くなることを願う一方で
日本メーカー「ソーラーフロンティア」のさらなる躍進で日本経済を活性化してほしいとも思います。
2社の動向に注目が高まります。

25年度には化合物系がシリコン系に追いつく?

35ページのNEDO PV2030+による性能目標は、結晶シリコン系のモジュール効率25%という実現可能性の高い目標に、CIS系も倣うことを目標としています。現在の1.5倍以上の性能を10年ちょっとで達成しなければいけないことになりますが、ソーラーフロンティアにはぜひ頑張ってほしいものです。

ファーストソーラーが建設するヨルダンの52.5MWメガソーラー、三菱商事など参画のコンソーシアムに株売却

ファーストソーラーヨルダンに52.5MWの大規模メガソーラーのEPC(設計・調達・施工)サービスを提供することを発表。
「シャムス・マアーン(Shams Ma’an)」と呼ばれるこの大規模太陽光発電事業にはファーストソーラーの他にヨルダンのカワールグループ(Kawar Group)が開発に加わっています。

建設後のO&M(運用・保守)はファースト・ソーラーが担当しますが、持ち株は投資コンソーシアムに売却されるということ。
同コンソーシアムには、三菱商事の子会社であるダイアモンド・ジェネレーティング・ヨーロッパ(Diamond Generating Europe)や、建設に関わったカワールなどが参画するのだとか。

ヨルダンの発電・送配電会社、ヨルダン国営電力(NEPCO)に20年間売電されます。

南ヨルダンに位置するマアーン開発地区計画(Ma’an Development Area initiative)に開発されるこのメガソーラーは中東地域最大規模の太陽光発電設備になる予定だということ。
52.5MWの容量で1.6億kWhが見込めるということですが、なんと約3,048kWh/kWの計算、設備利用率は34.8%というとんでもない数字になります。(日本の平均値は13%とされる)
何かの間違いかと思ったのですが、これはファーストソーラ−の化合物系のCdTe太陽電池を使用することによる高温下でのパフォーマンス維持のメリット(約8%増)と、追尾装置の採用(20%以上増)で見込まれる数値だということ。
といってもこの増加分を割って通常のヨルダンでの平均発電量を算出してみると、2,352kWhという数字になり、やはり日本の平均の2倍以上です。…すごい、羨ましい!

1.6億kWhという発電量でヨルダンでは年間電力供給量の約1%がまかなえるのだということ。

参考1

ファーストソーラーがエクソルで買えるようになるんですね

昨年度末に日本進出を果たしたファーストソーラーエクソルとの提携によってまずは産業用、追って住宅用にパネルの供給を始めるのだそう!

化合物系としては現在日本で唯一といってよいソーラーフロンティアの人気がじわじわ広がっているところですが、ファーストソーラーの住宅用太陽光発電は建材一体型パネルとして提供されるということで、ソーラーフロンティアと完全に市場が被るということはなさそうです。

それにしてもエクソルさん、サンパワーインリーソーラー、そして今回はファーストソーラーと、比較的日本ではまだ知られていないけど世界的に知名度の高いメーカーを中心に扱っており、気になる存在です。

参考1

2013年のパネル供給量トップ10メーカー

世界の太陽光発電市場において、パネルの供給量ラインキングトップ10が公表されていました。

Solarbuzz_TOP10_MODULE_MANF_LIST_2013

先日シャープが、2014年第1四半期において世界一を奪回しましたが、2013年のシェアでも順位を3つ上げて3位にランクインしています。
また京セラも、5つ上がって9位に。
日本の市場が拡大したことが大きな要因となっているようです。

2012年と同じくインリーソーラーが1位

インリーソーラーが1位を保ったほか、トリナソーラーカナディアンソーラージンコソーラーレネソーラJAソーラーハンファソーラーワンと、10分の7が中国に生産拠点を置くメーカー。
2012年は上位10社のうち6つが中国メーカーだったので、さらにシェアを拡大してきている印象です。

7位のファーストソーラーはアメリカ最大級のパネルメーカーで、最近進出を果たした日本での活躍が期待されるメーカーです。
8位のハンファソーラーワンは韓国ハンファグループのパネルメーカーですが、製造拠点は中国。わざわざ「ハンファソーラーワン」と書いてあるので、同じくハンファに買収されたQセルズ(ドイツ)の供給量はここには含まれていないと考えられます。

上位メーカーの全体に占める割合が増加

2013年、上位10社の供給量が昨年と比べて40%増えたのに対して全体の増加分は20%。
これは、上位10社のシェア率がより高まったことを意味します。
1位のインリーソーラーは単年で供給量が3GWを超えるという、世界初の成績を出しています。

8社が2012年と同じ顔ぶれ

10社中8社が2012年と同じメーカーでした。
昨年ランクインしていたサンテックとサンパワーレネソーラ京セラに変わっていますが、サンパワーは日本では東芝シャープにOEMでパネル供給しているため、”ブランド名”としてのシェアではなく、実質的なパネル供給量という意味では余裕で10位に入るのではないかと思います。

参考

出遅れでも自信満々の米ファーストソーラーの日本戦略とは?

2012年のモジュール供給量・世界ランキングにおいて、世界2位ファーストソーラー

“率直に言って、もっと早く来るべきだった”としながらも、昨年11月に進出を果たした日本での戦略は、他のメーカーとは一線を画すように見えます。

ファーストソーラーの日本責任者ブルッツァート・カールのインタビューを参考に、日本の太陽光発電プロジェクトにおいてファーストソーラーが優位になりうるポイントをまとめています。

製品力

ファーストソーラーは価格の安さが特徴の薄膜型のソーラーパネルの製造において世界をリードしています。
さらに日本の市場に合わせて2013年4月には高品質高効率な結晶シリコン系太陽電池を製造する、テトラサンを買収しています。
国内での販売にはJX日鉱日石エネルギーも協力しているということ。


パネルからメンテナンスまでカバーする垂直統合型ビジネスモデル

パネルの供給からプロジェクトの建設、EPC(設計、調達、建設)、さらには運営・メンテナンスまで、自社内で完結できる垂直統合型のビジネスモデルを持っています。
これによって、日本でのメガソーラー事業における優位性を持つと考えられます。
楽天ソーラーが狙う「承認済・未着工」の案件を狙った事業も視野に入れています。


財務の健全性

太陽光発電業界は安価な中国製品の影響などにより、倒産や経営不振が多いイメージがあります。
しかしファーストソーラーは、「太陽光発電に対する長期的なニーズがある国に投資」を基本としており、今回の日本進出もFIT(固定買取価格買取制度)による需要を見込んで殺到した海外メーカーとは足並みを揃えず、先述したように日本の市場に合わせたパネルメーカー買収など、ステップを踏みながらの慎重で着実な経営を基本としています。
さらに太陽光発電の世界市場に合わせて、パネル製造から垂直統合型にビジネスモデルを変えていきました。

持続性を重視した経営によってソーラーパネル市場を襲った急速な価格低下による打撃を免れ、ファーストソーラーは財務の健全性の高さを保っていると考えられます。

ブランドの信頼性を高く評価する日本の市場には強くアピールできるポイントとなりそうです。