isofotonが日本でメガソーラー!お国のスペインの太陽光事情は?

近年では南米でさかんに大規模メガソーラー事業を行っているイソフォトンisofoton)。スペインの企業で、太陽光セル・パネル製造メーカーであると同時に発電事業も行っています。今回このisofotonが、日本に合計44MWのメガソーラーを建設する計画を発表しました。

isofotonの拠点スペインでは、太陽光発電設備は2004年から徐々に増え始め、2008年を境にまたプロジェクト数は下降するというゆるやかなブームをたどって、すでにグリッドパリティも達成したという事情もあり、地上設置の場合は売電価格は0.1655米ドルにまで下がっています。(参考)25年間の売電期間とはいえ、日本の売電価格と比べると収入は半分程度に下がってしまうことになります。

isofotonの事業の申請はすでに昨年度中に済ませていたようで、平成24年の42円の売電価格の適用される予定。

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ちなみにスペインでは、20kW以上の屋根上設置型の設備に対しては0.3608ドルが25年と、実は日本以上に寛大な売電価格が設定されているのです。
BIPV=building-integrated photovoltaics(建物一体型太陽光発電)に対してはさらに0.3838ドルにまで単価が上がります。

そして、地中海に面したスペインでは、日本の平均的な年間発電量1050kWh/kWに比べて、約1.7倍の1800kWh/kW近く発電量が得られる地域もあります。

それでも日本に進出してくるという事は、スペインの建物事情が絡んでくるのでしょうか。