山口県でのり面発電の実証実験

のり面での太陽光発電は各地で行われていますが、山口県は農道や水路などの法面でフィルム型のアモルファスシリコン太陽電池を組み込んだ防草シート「防草発電シート」を使う実証試験を始めました。

柳井市の農業用ダムの管理用道路の法面約80㎡に、出力2.7kWのシートを設置したということで、電力を農業用ポンプでまず使用し、余剰は売電されるという事。

2.7kWというと通常の住宅用太陽光発電と比べても小規模と言える容量なので、余剰売電すると言っても収入としては微々たるものかもしれません。

とはいえ除草作業の必要が無くなったりと、副次的なメリットを考えると、活用例は今後も増えていく可能性もあります。3年の期間を設けて発電および除草効果を検証するということ。
今月24日には現地見学会も予定されています。

参考

兵庫県のダムのり面太陽光発電

太陽光発電などの再生可能エネルギーも含めた電力自給率100%を目指す淡路島など、兵庫県は太陽光発電の推進が盛んなイメージがありますが、そんな兵庫県企業庁による太陽光発電事業に関する記事をご紹介します。

元記事

県の所有地を使ったメガソーラー事業は、11カ所の合計で26.5MW弱になりますが、中でも3カ所がダムののり面を使った太陽光発電事業であることに、記事では注目しています。

南向きの斜面はパネルを効率的に並べるのにちょうどいい場所。ダムののり面はその点でパーフェクトですよね。

また企業庁で事業者を公募する際、建設費の安さではなく、20年間の売電収入による利益の大きさを優先している点、さらに利益を推し量る際に必要となる”想定年間発電量”も、最低保障発電量を下回った場合に太陽電池を交換する事を求めるなど、事業者選定の際する基準をしっかり決めている点なども注目しており、太陽光発電事業を始めたい方には参考にしてほしいです。

佐賀県佐賀市で道路の”のり面”を太陽光発電に無償貸与、管理費が浮いて一石二鳥!

佐賀県は、所有する有明海沿岸道路の”法面”(写真の左側部分の斜面)を無償で太陽光発電事業者に貸与すると発表しました。
貸し出されるのは佐賀県佐賀市の有明海沿岸道路の、久保田IC-福所江大橋間の”のり面”2km分。南向きの斜面で、約1万㎡の面積があり、約1MW分のソーラーパネルの設置が可能だということ。

屋根貸しなどで自治体が賃料を取って太陽光発電事業者に場所を貸すことは良くありましたが、今回は「無料で」貸し出されるというのがポイント。
もともとこの”のり面”の除草作業で年間約400万円かかっていた管理費を削減できるというメリットのために、無償貸与が実現されています。

事業者にとっても、佐賀県にとっても、メリットがあるということで、一石二鳥ですね!地域の環境対策にも貢献できると考えれば一石三鳥?

今後の予定は、

10月30日まで事前登録受け付け
11月1日に登録者に向けて現地説明会を開催
12月中の事業者決定
来年度から発電開始

という流れです。
年間約4,000万円の売電収入が見込めるという事で、佐賀県の太陽光発電事業者の方はチャンスです!

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