千葉県柏市で三井不動産の国内初・太陽光による電力融通スマートシティ

三井不動産が環境共生都市・健康長寿都市・新産業創造都市を目指して街づくりを進めている千葉県柏市「柏の葉スマートシティ」で、太陽光発電と蓄電池による施設間での電力融通が始まります。

現段階では太陽光発電を設置しても売電に回す事業がほとんどですが、三井不動産の柏市での試みでは、系統を通じた売電に頼らず自社施設内で消費され、しかも地域内の2つの施設で電力融通をする事で、地域単位でのピークカットに貢献できるといいます。

具体的には平日オフィスでの電力需要が高まる「ゲートスクエア」(オフィス・ホテルなど)から「ららぽーと柏の葉」(商業施設)に電気を供給、休日はその反対に電力融通を行い、地域レベルで約26%の電力ピークカットを行うということ。

このピークカットによりCO2削減だけでなく、両施設合計で電力料金削減など年間約1,000万円の経済的なメリットを見込んでいるそう。

「ららぽーと柏の葉」には、太陽光発電が約500kWと大規模蓄電池約11,850 kWh(出力約1,800kW、2014年6月下旬設置予定)を設置。
「ゲートスクエア」は現在開発中で、太陽光発電約220kWと蓄電池約3,800kWh(出力:約500kW)を設置。
さらに非常時に稼働させるガス発電機(発電出力:約2,000kW、設置済み)を設置する計画。

各施設や分散電源をICTネットワークでつなぐAEMS(Area Energy Management System)の構築で各施設の発電量や蓄電量、電力使用量、地域の気象情報や災害情報などのデータを収集・分析して今後の電力需要や発電・蓄電量を予測し、地域における最適な電力供給計画を策定します。

参考12

今回、柏の葉におけるグリッドシステムがもたらした経済的なメリットは、主にピークカットによって契約電力を減らせることなどが貢献した結果で、昨今のメガソーラーとは区別されるもの。つまり、売電に頼らずとも太陽光発電による経済的なメリットを享受できる、先例的な事業と言えます。

スマートで災害に強い、エコな街づくりを実現した結果としての今回のような経済メリットは、企業にとっても、社会にとっても喜ばしいですね。

パナソニックが“街ごとプロデュース”『Fujisawa SST』

発電量の多さに定評のあるHITパネルや、「エネループ」に代表されるリチウムイオン電池の生産で知られる三洋電機。徳島県が進める「リチウムイオン電池を活用した地域産業活性化に向けた取り組み」では全面的に技術的サポートを行っています。

現在この三洋電機を抱えるパナソニックの試みは、街全体をエコで快適な次世代スマートタウンにする、その名も『Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)』。

神奈川県藤沢市と官民一体の共同プロジェクトとして進めるこの街は、

  • 街全体でCO270%削減(1990年比)
  • 生活用水30%削減(雨水の再利用など)
  • 消費エネルギー30%を再生エネルギーでまかなう
  • 非常時には3日間のライフラインを確保

という街設計を目標数値に構え、

「太陽光発電システム、蓄電池ユニットを装備、さらに家庭内のエネルギーをマネジメントする「スマートHEMS」を600世帯すべてに装備」

「柵やゲートを設置することなく安全性を高める「バーチャル・ゲーテッドタウン」の実現」

「EVバイク、電動自転車などのシェアリングサービス、宅配レンタカー、充電バッテリーをレンタルする「バッテリーステーション」の設置」

など、人々の暮らしのあらゆる場面で快適さを実現するようなモデルタウンになる予定です。

私の意見と言えば一言。
「ここに住みたい!」

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Fujisawa SST