Looop社が20〜30年の10年間、太陽光発電の電力を7円で買取り

ユニークなサービス展開が特徴的な太陽光関連業社のLooop(ループ)社が、太陽光発電事業者向けに20年目以降の太陽光発電設備から、電気を買い取る契約を提供すると発表。

10kW以上の主に産業用太陽光発電は、固定価格買取制度(通称FIT)により20年間の売電保証されていますが、太陽光発電の寿命は30年ともそれ以上とも言われていますが、制度で保証されない21年目以降の売電額は読めないため事業者は20年間で採算の取れるよう取り組むのが通常でした。

一方で、21年目以降まだまだ使える太陽光発電が一気に廃棄される可能性も少なくなく、今後の課題とされてきました。

今回のループ社のサービスは、こうした事業者が21年目〜30年目の売電価格も加味しながらより長期目線でメンテナンスなどの計画を立てることを可能にします。
抑えどころをしっかりわかっていますね、ループさん、さすがです。

さて、7円という価格設定ですが、高くて42円という価格で売電している事業者にとっては大きな値下げに感じるかもしれませんね。実際20年が満了する頃になると、制度から外れたエコな電力をいかに高く買い取るかという競争も起こる可能性もあるかもしれません。そうなると7円に縛られて他の電気事業社に販売先を変えられない、というのは少しリスクにもなるかもしれません。
一方で、太陽光発電の価格がかなり下がって、OB太陽光発電の電力買取価格が7円に満たない可能性もあるかもしれず、20年先の事を正確に予想できる方が相当限られている中で、ループの7円の契約を今のうちにキープしておく、というのも一案なのかもしれません。

複数の発電所をお持ちの方などがいらっしゃれば、ループさんと契約する分と、20年目までとりあえず待ってみる分を分けてみるのもいいかもしれませんね。

ネクストエナジー、塩害耐性を強化した太陽光発電設備用の接続箱を発売

長野県駒ヶ根市を本拠地とするネクストエナジー・アンド・リソース株式会社は、独自に開発した太陽光発電用直流接続箱である「タフステーション16S」を発売することを発表しました。

タフステーション16Sは、サビに強く塩害地域での設置にも耐えられるステンレスを採用しているのが特徴です。さらにIP65クラスの高い防塵・防水性能を備えた上で5年間の製品保証を付帯することで、長期に渡る売電事業のサポートを実現させています。

機能面ではストリングごとに電流値の測定や温度センサによる異常検知などができる高機能ストリングモニタを搭載しており、ネクストエナジー・アンド・リソース社が持つモニタリングサービスと統合することで、万が一の不具合発生時にも的確な原因究明と迅速な対応が可能になるとしています。

参考

ネクストエナジー、モジュール供給量250MWを超える

長野県駒ケ根市に本社を置くネクストエナジー・アンド・リソース株式会社は、太陽電池モジュールの出荷実績が2011年の製造開始からの累計で2014年末に250MWを超えました。また2015年3月には300MWに達するとみられています。

2003年創業から自然エネルギー関連の事業を展開してきた当社は自社ブランドの産業用太陽電池モジュールを2011年から開発・製造し、現在では住宅用やオフグリッド、ソーラーシェアリングまで扱っているモジュールは多彩です。
また2005年より太陽電池モジュールのリユース事業への取り組みを行うことで、中古太陽電池の検査により得られた故障データの分析も積み重ねています。その豊富な実績が品質管理や製品開発・性能評価技術の基盤となっています。

自社ブランドに関しては長期信頼性およびその保証体制に関する認証「JIS Q 8901」を取得していることもあり、AON-COFCO社との二重保証体制や経済損失保証10年、リニア出力保証25年など保証体制が整っています。

参考

日本の太陽光発電業界を先導する10大企業はどんな会社?

日本流通産業新聞で、「太陽光業界をけん引する10社特集」というものが発表されていました。(現在記事は見れないようですが)

これは、日本における太陽光発電の普及と市場の拡大に、”営業および施工技術”の観点から牽引力のある企業を紹介したものらしく、実際に紙面は読んでいないのですが企業の名前だけはウェブにも上がっています。

の10社が取り上げられています。
当サイトでもご案内することが多い企業も上がっています。

これらの多くが太陽光発電の施工販売業者。
唯一京セラは自社で太陽電池を作るメーカーで、イオンモールに京セラの太陽光発電の店舗を作ったりもしています。ちなみにイオンモールの京セラの太陽光発電は、日本エコシステムが施工販売に入っています。

サニックスエクソルは、比較的知名度の低い海外メーカーとの取引をいち早く行っています。

ウェストホールディングスは水上のメガソーラーをいち早く手掛けたりと、産業用太陽光発電の可能性を独自に追及している印象があります。

ジオックスは数あるネット系の太陽光発電販売店の一つ。
ネット系施工販売店は雨後の筍のごとく多く出てきましたが、1~2年のブームの後に既に住宅用の施工は終了して産業用のみの取扱い、というようにシフトの早い業者もあります。
こうなると、「10年後には既に太陽光発電から手を引いている」可能性も無きにしもあらず。安いけれど実際の契約はちょっとだけ注意が必要です。

ジオックスはここに取り上げられているということは、ネット系販売店の中でも健全性の高い販売店だと考えられます。

当サイトでは、ネット系販売店の最安値価格を毎月調査、比較掲載しています。

ウェストホールディングスが太陽光発電所の認証取得

太陽光発電の施工業者大手、ウエストホールディングスが、自社で施工を行った山口県山口市の1.414MWの発電所で国際規格IEC62446を取得したと発表しました。

ドイツに本社を置く国際的な第三者試験認証機関テュフズードから取得した「IEC62446」は「太陽光発電システムの施工検査及び書類の最低要件の規定」に関する認定。
IEC62446の取得によりウェストホールディングスの施工による太陽光発電設備の長期的な信頼性が、中立的な立場から公平に評価されたことになるということ。

国内ではこうした認証を受ける例が少ないといい、今後も施工を行ったプロジェクトでこうした認証取得をしていく予定だということですが、例えば投資案件として発電所の権利を売ったりするような場合にこうした認証があると有利なのかもしれませんね。
とはいえ、ウエストホールディングスは既に太陽光発電施工販売業者の中では大手で実績・知名度・信頼度ともに高い企業。施工がウエストホールディングスだというだけで信頼性の面では十分な気もします。ということは「認証取得したプロジェクトじゃないと上からの許可が下り無さそう」な日本のお堅い大手銀行なんかが投資する場合にちょっとした効果を発揮するのでしょうかね。

どちらにせよ自社資本で建設して運営先も変わる予定もない場合は、こうした認証は特に必要ないかと思います。

参考

ゴールドマンサックスが太陽光事業に参入

ゴールドマンサックスグループが昨年8月に「ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社」という会社を設立していたようです。
その第一弾の事業として、「水戸ニュータウン」という都市開発計画の未利用地を利用した40MWのメガソーラーを建設する事を発表しました。

ゴールドマンサックスは、瀬戸内の塩田跡地に建設されている、230MWの事業にも金融財務面で関わっています。

2012年6月から建設開始、再来年2015年の1月に稼働開始の予定だそうです。

太陽光発電の他に、風力発電、燃料電池、バイオマス発電その他自然エネルギー発電の計画から設計、運営の事業を中心に行っていくようです。

ユーラスエナジーが青森県六ケ所村に115 MWのメガソーラー建設

ユーラスエナジーが六ヶ所村に建設を予定しているメガソーラーは、発電能力115MWと、同社が運営中・建設中の太陽光発電事業の中では最大となる規模となります。

ユーラスエナジーは、ヨーロッパをはじめ、アメリカ、アジアなどに、主に風力発電の再生可能エネルギー事業を行う会社。
豊田通商株式会社(60%)と東京電力(40%)が共同株主として出資しています。

今年の7月から建設を開始し、2015年11月に完成する予定。

参考

ソーラーフロンティアと政投銀、メガソーラーのプロジェクト事業のための共同投資会社設立

自身の工場の屋根などにもメガ級の施設を建設したソーラーフロンティア。メガソーラー建設ラッシュに伴い、大規模な太陽光発電事業への投資事業をメインにした会社を株式会社日本政策投資銀行と共同で設立すると発表しました。

発電事業だけにとどまらず、建設からIPP事業(独立系発電事業)に至るプロセスを一貫して手掛けるという事で、スピーディなメガソーラ―需要への対応が可能だそう。

ソーラーフロンティアの詳細・パネル最安値情報など

参考

世界の太陽光開発業者紹介【Gestamp Solar(スペイン)】

自動車メーカー”ルノー”の拠点に合計59MWのシステムを導入したり、南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)にも融資するなど、国際的な大プロジェクトに関わっているGestamp Solar。(各プロジェクト詳細については、Gestamp Solarのタグで一覧が見られます。)

拠点はスペインのマドリッドで、Corporación Gestampの再生可能エネルギー開発部のGestamp Renewablesの子会社です。このほかにGestamp WindGestamp Biomassが同じ子会社として設立されています。

Gestamp Solarが2011年に開発した主なプラントは

    完成

  • Murcia(スペイン)34MW
  • Carrasparra (スペイン)20MW
  • Barcelona(スペイン)8MW
  • Monteruga (イタリア・プーリア)9.2MW
  • Sicilia(イタリア)7.9MW
  • Sant’ Agata Bolognese(イタリア)1.1MW

※ランボルギーニの施設の屋根への取り付け。かっこいいです!ルノーのプロジェクトもこれを参考にしているのかもしれませんね!

    開発中

  • Murcia(スペイン)400MW

Gestamp Solarは日本の屋根設置型システムを開発するという事も発表しています。(記事
日本の環境経営戦略総研が物件紹介をし、Gestamp Solarがシステム開発、運営を行います。
日本各地のスーパーマーケットや物流施設などの広範な屋根を利用して、2013年のうちに30MW規模の展開を目標としているそうです。

大規模な屋根置型システムに加え、地上設置のシステムの開発も強いこの企業。ニーズがあればいくつもの国境を軽く飛び越えるフットワークの軽さは頼もしいですね。

Gestempの主なプロジェクトも、世界のメガソーラープロジェクトマップに随時追加していきます!

参照元

にほんブログ村 環境ブログ 風力発電・太陽光発電へ
↑ ↑各メーカーのパネルの発電量が気になる方は上記サイトが一番お勧め!実際に設置しているご家庭のナマの発電状況が閲覧できます
 
 

インドの太陽光発電デベロッパー「Welspun Energy」に見る”熱意”

Welspun Energyはインド中央部のチャッティスガル(Chattisgarh)に100MWのメガソーラーを建設する契約を取り結びました。
チャッティスガル政府が政府が土地の確保や登録などに協力し、2015年までに稼働を開始するとのことです。

今後3年のうちに太陽光・風力合わせて1.7GWのプロジェクトの計画が既にあるということです。

これまでに決まっているWelspunのメガソーラープロジェクトの一部

  • Madhya Pradesh(125MW)
  • Chhattisgarh(100MW)
  • Andhra Pradesh(100MW)
  • Rajasthan(50MW)

プレスリリースの内容が日本の企業のように業務的な内容だけでなく、
「今日のインドはまさに日が昇る国です。発展の過程の、次期段階に入ろうとしています。(…)再生可能エネルギーの中でも太陽光発電はゲームを変えることとなります。」

というように、企業と国の有望性について熱意に満ちた内容の文章をいちいち付け足しているところが、お国柄の違いなんだなぁと感じます。

インドには合計605MW、世界最大級のソーラーパーク建設の話題などもあり、重要な太陽光発電市場であることは疑いないですね。