バイオマス・ジャパン、追尾型の架台を発表

時間によって発電量が変わる太陽光発電は、年間を通して一番発電量が多く得られるよう、夏至の日中の太陽の位置に対し90度になるような角度に設定される事が多い。つまり、真南×その土地の緯度という組み合わせを目指して、架台なりを調整するのだが、追尾型というのは年間を通して固定された方位にパネルを向けるのではなく、季節と時間によって異なる太陽の場所に合わせて、パネルの向きを変えていくという考え方を取っている。私の記憶が正しければ、方位の定まらない船の上などで最大限の電力を得るために使われる事が多かったが、地上での応用も期待されている。

常に最適な角度で日射を得られるので、当然発電量は増え、同時に設備にかかるコストも増えることになるのだが、増える発電量の価値が増えるコストを上回れば、より効率の良い投資となりうる。

追尾型を古くから作っているメーカーと言えばフジプレアム。同社は追尾型の設備の性能について、既にいくつかの実例を出しているが、通常の1.4〜1.6倍というのが平均的な数字のようだ。
今回追尾型の架台を発売するというバイオマス・ジャパンも1.6倍の数字を目安として出している。

アイデア自体は新しくない。土地代が高い日本では一定の土地にできるだけ多くの積載量を得られる事がメリットとなる場合も多いだろう。
しかし中々普及が進んでいないようだ。やはり価格が1.6倍強では済まない場合が多いのかもしれない。