太陽光発電不振のシャープの戦略とは?

シャープは3月30日、不振の太陽光発電関連事業をてこ入れするため、今後の戦略を明らかにするとともに、大阪府堺市の太陽電池工場である堺工場を公開しました。今後の重点分野は大きく2つで、1つは海外における事業拡大、もう1つはメガソーラーEPCサービスやO&Mなどを含めたソリューション事業の拡大です。
メガソーラーのEPCサービスやO&Mについては、タイを起点として東南アジアを中心に拡大していきます。また、米国からは電力料金を最小化するシステムを拡販していきます。
日本ではメガソーラー向けの太陽光パネルの拡販を継続するとともに、需要が見込める住宅向けパネルに注力していきます。
堺工場の新ラインで量産するのは住宅向けのもので、パネル1枚あたりの出力を増やし、発電効率を高めた製品を商品化するとされています。

同社は2015年3月期の太陽電池事業の業績見通しを、30億円の黒字から50億円の赤字に修正しました。エネルギーシステムソリューション事業本部長によると、2015年は黒字化を見込んでいて、関連事業を拡大していくとしています。

参考