世界シェア2014年一位を獲得のトリナソーラー、日本シェアは9%~から今年度は50%増を見込む

太陽光パネルを製造している中国メーカーのトリナ・ソーラーは、1997年に設立し、現在では太陽光パネルのトップシェアを凌駕するほどまでに成長しました。
日本市場への参加も考慮しており、両面ガラス型やそれぞれのパネルが発電する量を把握できるパネルなど新機軸の製品化にも積極的です。同社の会長兼CEO(最高経営責任者)の高紀凡(Jifan Gao)氏に、今後の成長戦略について聞いたインタビューをここではご紹介します。

トリナソーラーは2014年度シェアトップに

今までに累積で約10GWのパネルを全世界で出荷してきました。昨年の出荷量では、世界シェアでトップに立ちました。今年もトップクラスになると期待しています。
累計出荷量の約半分は、固定価格買取制度(FIT)の導入が早かった欧州市場向けですが、ここ数年、欧州以外の地域が急速に伸びています。実際に地域別の出荷実績では昨年中国がトップになりました。

トリナソーラー出荷量のうち日本向けは2割、今後の戦略は?

昨年の地域別出荷量では、30~40%が中国、次に米国が23~25%、三番目が日本で約20%になります。この三地域で全出荷量の70%以上を占めます。既に日本市場は、トリナ・ソーラーにとって大きな位置づけになっています。

昨年、日本の太陽光パネル市場は出力ベースで9.3GWに達しました。FITの買取価格は下り坂ですが、今年も市場規模は8~9GWと堅調に推移すると見ています。

トリナソーラーの日本国内での2014年シェアは推定8~9%、今年度は1.5倍も?

昨年のトリナ・ソーラーの日本でのシェアは8~9%程度と分析しています。今年の日本市場はやや縮小していますが「トリナ・ソーラー」ブランドの出荷量は、日本でも認知がされてきたこともあり、昨年に比べ40~50%増加すると見込んでいます。