未使用の周辺土地を使って増設ができるニプロンのPVマキシマイザー

株式会社ニプロンが開発した「PVマキシマイザー」とは、太陽光発電の発電量を増やすことができる製品です。ニプロンは、現状の発電所に装置を設置することで3割程度増加することができるとし、東京ビッグサイトで2月25日~27日に開催の第5回スマートグリッドEXPOで「PVマキシマイザー」を出展します。

大規模太陽光発電所では、太陽光パネルを直列に並べることができない起伏や池があるなど複雑な形状の使えなかった敷地内の土地を有効利用することができると、太陽電池モジュールを30~50%も増設することができます。それを可能にできるPVマキシマイザーは、増設したストリングの末端に取り付けることで、既存のストリングと同じ電圧まで昇圧することが可能だからです。

PVマキシマイザーが役立つ理由は4つあります。1つがパワーコンディショナーの変更がないため高価買取制度の売電価格が変わりません。2つめにパワーコンディショナーに設定されている最大出力の時間は短いためほとんど余力のある状態が、ストリングを追加することで他の時間の発電量に上乗せることができます。3つめに増設の方が新設に比べて、安価になるため回収年数が短くなります。また、太陽電池モジュールを増設せずにPVマキシマイザーのみ導入した場合でも発電量を増やす効果があります。4つめがPVマキシマイザーは変換効率が高く最大99.4%という数値と25年以上と寿命が長いボードがソリューションのカギとなっています。ブーストコンバーター機能を付けたボードは、600V、4.5kWまで対応することが可能です。

PVマキシマイザーは監視ボード(PMB)とデータ集積ボード(DPB)を組合せることで保守管理コストの低減にも役立ちます。ニプロンは他にも装置の開発をおこなっており、今後もニプロンのソリューションが役立つことでしょう。

参考