デンソー、太陽光発電と蓄電池による系統独立型の監視システム発売

2014年12月に、デンソーは「エネる D」と呼ばれるセキュリティーシステムの開発と販売を発表しました。このシステムの特徴としては、太陽光システムによって自らの電力を賄うというものです。そのため、屋外電源を必要としないので、農園や公園、建設現場での使用が可能となっています。価格は最小構成時で、工事費を除いて200万円となっており、2015年2月から販売予定となっています。

この「エネる D」は、2014年3月に発売された遠隔見守りシステム製品「ZONE D」に独立電源を追加した製品で、レーザーエリアセンサーとカメラによって、侵入者の検知を行ったり、動画や静止画を撮影したりすることが可能となっています。ちなみに、レーザーエリアセンサーの有効距離は30メートルで、180度の範囲を検知することができます。さらにサイレンやフラッシュライトを増設することによって、侵入者を威嚇することもできるようになっています。

エネる Dの電源は2つあり、システム上部の太陽電池モジュールと内臓蓄電池となっています。このシステムには、バンク制御技術が用いられており、それによって蓄電池の容量を抑えながらも、システムの利用時間を犠牲とすることなく、低コスト化することに成功しています。

参考