ポルトガルにハンファQセルズの13.3MWのメガソーラー

日経のテクノロジーオンラインに掲載された記事によると、日本での人気も増しているQセルズポルトガルでパネル提供から施工まで担当した13.3MWのメガソーラーが完成したそうです。

このメガソーラーはQセルズのポルトガルにおいて初めてEPCサービスを提供したもので、なんと13.3MWという大規模な施設を5週間で完成させたのだとか。
ドイツのメガソーラー事業で、145MWを5週間という記録があるので最速とは言えませんが、日本の比較的大規模なメガソーラーが年を跨いだ事業計画をつくるのと比べると、やはりすごいと感じますね。

ハンファQセルズによると、施工期間が短くなることによって施工コストの削減や投資回収期間の短縮、投資収益率(ROI)の向上につながるとしています。普通に考えると、これが常識な気がします。
対して日本は設備認定を受ければその年度の買取価格による売電事業が可能であり、認定だけ受けて実際の施工はシステム価格が下がるまで待つという事業が多くありました。経済産業省が見かねてメス入れも始めています。

Qセルズは1MWの施工に要する時間は1日以内(2009年の3.9日から1/4程度に短縮)としています。今回5週間かかっているのは、連係や試運転も含めた期間だったから。


今回のものを含めてQセルズがパネル供給をしたメガソーラーの合計出力は600MW以上になったということ。

ちなみにこのポルトガルのメガソーラー、記事では

13.3MWで年間発電量約4000kWhを見込んでいる

とされていますが、4000kWhというと約4kW分の年間発電量相当にしかならないのでなにかの間違いかと思われます。

これが仮に4000MWhの間違いだたっとして計算するとキロワットあたり300kWh/年で日本で一番発電量が伸びにくい北陸地方の発電量の1/3程度ということになってしまい、これもまた違うかと。

欧州の地中海地域では晴天が多く発電量が伸びやすい地域もあるようです。ポルトガルは実のところどうなのか、気になるので日経さんには確認のほどお願いしたいところです。