70年間使えるリチウムイオン蓄電池をシャープが開発

蓄電池の使用回数(寿命)は、現時点で23,500サイクルで83%(NEC)の容量維持という研究段階の成果などもありますが、今回シャープ京都大学の田中功教授らがNECの記録をわずかに上回る、25,000回の充放電が可能なリチウムイオン蓄電池を開発したと発表。

風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーと組み合わせて使うための大型蓄電池としての実用化を計画しているのだそうです。

沖縄や九州の離島での系統連系の申請保留問題(系統連系問題で関連記事はまとめてあります)にもあるように既に太陽光発電を中心に系統の限界が見えてきている現状で、高性能の大型蓄電池の実用化が心待ちにされている状況と考えられます。

実験では8cm角の電池を試作し、最新のシミュレーション技術によって正極に使われる素材(鉄、ケイ素など)の組み合わせの最適化を行ったことなどが今回の成果につながったのだとか。
研究の詳細は英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに掲載されたよう。

参考