日本エコシステムが屋根借り事業「ゼロ円太陽光発電」

日本エコシステムが、屋根借りモデルの太陽光発電事業「ゼロ円太陽光発電」の開始を発表。

屋根貸し事業はSBエナジーや、神奈川県を始めとした自治体の先例があり、太陽光発電の施工会社大手である同社の屋根借り事業参入は”満を持して”という感じがします。おそらく今までは施工の依頼が多く、そこまで手が回らなかったのではないかと予想しています。

主に住宅用を対象とした補助金も終了した今年度、ちょっと落ち着いてきたところで施工実績を生かした信頼度も助け、屋根借り事業の開始。
順序としてはとても健全だと感じます。特にのロハス電力の破産問題があった後では、施工業者の信頼度はこれまでに勝って重用視されてくることかと思います。

10kW未満の設置容量でも他の設備と合わせる事で20年全量の売電をできるのが、屋根貸しのメリットでも大きな部分を占めます。日本エコシステムの「ゼロ円太陽光発電」でも、3kW程度が乗る屋根が対象となっており、最小容量の3kWでも20年の全量売電が適用されます。さらに20年の売電期間終了後は設備を譲渡されるということ。

パネルはシャープ製のみ

ひとつだけ、パネルメーカーがシャープに限定されているのが残念だなぁ、という感じ。

もちろんシャープは日本の太陽光発電システムメーカーでは老舗です。
しかし最近では、太陽光モジュールになるまえの原料を外部調達でまかなったり、パネルもOEM調達などしており、「モジュール供給量1位に返り咲き」のニュースを見ても”一位になったけれども…”と言いたくなってしまいます。

国内での一貫生産にこだわる三菱京セラソーラーフロンティアなどが選択肢としてあればもっといいのに、とはいいながらも、屋根の賃貸者により多くの配当を渡すためには、一括で同メーカーから大量に仕入れてコストを減らす方法の方が良かったのだろうと予想します。

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