効率従来の1.6倍、安全性と耐久性も向上したリコーの有機系太陽電池

リコーが、従来の色素増感太陽電池に比べて性能面で大きく向上できるとする「完全固体型色素増感太陽電池」について発表。

有機系の太陽電池は各社が独自で開発を進めていますが、リコーは従来の色素増感太陽電池において電極の間を埋める電解液を固形化することで、効率は従来の1.6倍に向上、さらに耐久性や安全性も高まり、85度の環境に2000時間おいて実験したところ出力低下が無かったのだそう。

電解液の固形化にあたって、金属酸化物ナノ粒子、増感色素、固体電解質をそれぞれ密着したまま固形化することが技術的に難しかったものの、当社がコピー機の製造などで培った成膜技術による実現させたのだとか。

まだまだ研究段階であるものの、6月25日から東京ビッグサイトで行われる「第25回 設計・製造ソリューション展(DMS 2014)」ではすでにこのセルを用いたモジュールのサンプル品を出展するのだとか。

この先は、低コスト化や野外での使用にも耐えられる耐久性の向上などを中心に改善・開発を進める意向だという。

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