住友電工、集光型太陽光発電装置(CPV)を製品化

住友電気工業株式会社が、集光型の太陽光発電(CPV)の製品化をし、宮崎大学の木花キャンパス内に設置、発電が開始されたそうです。

2010年から開発を始めたという住友電工のCPVは「薄型」かつ「軽量」なモジュールが特徴。2012年からは社内で実証運転をはじめていました。

今回宮崎大学に設置されたシステムの詳細はプレスリリースから抜粋

この設置したCPVは、64モジュール搭載システム 2基となり、2基を合計したモジュール定格出力は15kW以上となります。また、当社のCPVモジュールは、発電出力を落とすことなく「絵」や「文字」をモジュールに映し出すことが可能で、1基には全面に大学ロゴマークを表示しています。

【当社CPVの特長】

1.高効率、高出力でかつ高温度環境に優れた発電システム
CPVは、発電効率が極めて高い化合物半導体の発電素子を用い、太陽を正確に追尾しながらレンズで直達日射光を集め発電する仕組みになっています。発電効率は標準的な結晶シリコン太陽電池に比べて約2倍で、また発電素子の温度依存性がほとんどないことから、CPV は直達日射量が多く気温が高い地域で有効な発電システムとして期待されています。
2.薄型で軽量なモジュール
集光型太陽光発電装置業界でトップレベルとなる、厚み約100mm、重量10kg未満の薄型軽量モジュールを開発しました。薄型で軽量なモジュールは、輸送時のモジュール積載効率の向上や現地設置作業効率の向上、また、太陽を追尾する架台に多く搭載できるなどのメリットがあり、発電システムのトータルコスト低減に貢献できると考えています。
3.設置エリアの有効活用
太陽を追尾する架台の上にCPVモジュールを設置する構造のため、モジュール下のスペースを駐車場、花壇、農地等として活用することが可能です。

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土地の少ない日本では、追尾型や集光型の需要が徐々に高まっていく事が予想されます。

プレスリリース