中国電力、管轄内の離島で蓄電池を用いた実証実験開始

中国電力は、環境省公募による「平成26年度離の再生可能エネルギー導入促進のための蓄電池実証事業」の採択事業として、隠岐諸島における蓄電池実証事業を始めると発表しました。

この事業は離島において再生可能エネルギーが系統に与える負担を減らすため、国内で初めて異なる種類の蓄電池を組み合わせ、電力系統制御用のハイブリッド蓄電池システムによる技術実証を行うものです。

NAS(ナトリウム・硫黄)電池を4,200kW、リチウムイオン電池を2,000kW組み合わせた蓄電池システム(合計6.2MW)になるということ。

島根県 隠岐諸島(隠岐郡西ノ島町)に蓄電池が設置され、同時に再生可能エネルギーの発電設備も増設を計画しているということ。

参考

(2014年10月24日 追記)

隠岐諸島の実験では再エネ比率20%の運用可能性が実証される

隠岐諸島に設置される再エネ設備は、太陽光7MW、風力4MWの最大11MWということ。太陽光発電の設備利用率を13%、風力の設備利用率を22%とした場合、年間発電量は太陽光で7,980,000kWh、風力で7,708,800kWhとなり、再エネで15,688,800kWh(約15.7 GWh/年)が得られることになります。

一方で隠岐の島町の使用電力量は、平成18年の記録になりますが82,486,675kWh/年(約82.5 GWh/年)となっています。
消費量の約20%にあたると考えられる再エネ比率です。