ソーラーフロンティア、実用レベルでモジュール変換効率14.6%達成

ソーラーフロンティアは、国富工場の生産ラインで変換効率14.6%(出力:179.8w)のモジュールを製造することに成功したそうです。

研究段階では、30cmのサブモジュールで17.8%、セル変換効率では19.7%を達成しています。
モジュール変換効率とセル変換効率の違い

ちなみに研究段階のセル変換効率では、シャープが世界最高の37.9%を、化合物3接合型太陽電池セルで達成しています。
この数値と比べるとかなり見劣りする数字にも見えますが、かたや宇宙利用などのための特別な太陽電池用に開発されているもの。
ソーラーフロンティアの、CISという安価な素材を使った太陽電池で、実際の生産ラインを使った製品の変換効率の向上は、住宅での実用や発電事業での採算性をアップさせるために大きく貢献する可能性が大きいです。

ちなみに現在でも変換効率こそ他のパネルと比べれば低いですが、価格の安さから採算性の面では他のメーカーのモジュールを大きく上回っています。(メーカー別・収支関係シミュレーション