国内最大手太陽光メーカー「シャープ」の新方針とは?

大幅な解雇、設備売却など、立て続けに経営縮小のニュースが出ているシャープ

2010年にはまだ国内シェア1位を保っていたシャープですが、固定価格買取制度導入前後での需要の急速な拡大、価格低下競争において受けたダメージは甚大で、2011年には219億円の赤字となりました。

提出された再建計画に含まれた「太陽電池事業の絞り込み」具体策

  • 欧州事業からの撤退、日本とアジアの事業に集中(米での事業者リカレント・エナジー社の売却、英米に保有する工場撤退、イタリアの合弁会社エネル社の工場経営見直し)
  • 国内の生産拠点の集約(4つの生産拠点を堺工場に集約。葛城工場、八尾工場、富山事業所は設備売却)
  • 成熟期に入る欧州から、成長見込まれるインド・中国などに集中。
  • 発電効率の高い結晶系太陽光電池を中心に、国内シェアを30%から40%に上げることを目標

しかしこれと並行して、太陽光で新規事業の開拓も行っていくようです。
再建計画が出された1日前の9月25日に、シャープは「シースルー太陽電池モジュール」の発売を発表しました。
採光もできるモジュールは、建築用ガラスとして利用でき、今まで住宅用では屋根の上での発電が一般的でしたが、窓ガラスなどへの製品の利用で、発電できる場所を増やせるアイテムであると同時に、熱をさえぎる効果も期待でき、さらなる省エネ効果をもたらすアイテムとして展開をしていく予定です。

2012年10月1日から発売開始、オープン価格で受注生産となります。

シャープの太陽光パネルの詳細・最安値情報など