非住宅用の需要増加で「ますますのコスト低下確実」?

スマートジャパンの記事からです。
昨年の7月から導入された固定価格買取制度売電制度)により、10kW以上の太陽光発電施設にかなり有利になったのは周知の事実ですが、それにより、2012年10月から12月にかけての四半期で、特に非住宅用の需要が実際にどのくらい上がったのが数字で出ています。

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2012年度の太陽電池の出荷量。出典:太陽光発電協会

表をまとめてみると、

  1. 非住宅用は毎四半期3倍ずつ増加!
    2012年の第1四半期から、固定価格買取制度が始まった7月から始まる第2四半期にかけて、非住宅用への出荷量は3倍の伸び。さらに第2四半期から第3四半期にかけても約3倍の伸び
  2. 住宅用はそれに比べて微増
  3. 輸入パネルはじわじわ増加
    出荷パネル全体に占める輸入品の割合は3割程度。四半期毎に2%程度ずつ増加している
  4. 輸出量は低下
  5. 多結晶、化合物系など、より低価格なパネルがより増加
    非住宅用のように、設置面積の制約が比較的少ない設備の増加による影響も大きいと考えられる

と言ったことが分かります。

住宅用に関してはまだ単結晶の需要は大きいのではないかと思われますが、この「非住宅用」の需要の大きさの影響は、「多結晶/化合物などのその他のパネル」の価格にある程度のインパクトを与えるのではないでしょうか。
もともと日本では、住宅用の設置量は世界一という事もあり、より高性能なパネルに需要が大きく集まっていた世界でも珍しい市場でした。
しかし、非住宅用の増加は、より海外の太陽光市場に近い状況になってきているとも考えられます。

スマートジャパンでは、この需要の拡大で「今後もさらにコストの低下が見込まれる」と括っています。

当サイトでは、毎月ネット上の太陽光販売施工業者の販売価格をチェックして更新していますので、購入をお考えの際には相場確認にご活用ください。