電気代単価の地域格差が5割・固定買取の影響は?


電気料金の地域差が大きくなっているという記事がありました。

元記事

これによると、単価だけを見た場合最高額の九州電力と、最低額の北陸電力に47%も開きが出てくるということ。
単価だけではわかりにくいので、実際に600kWh月に使う店があるとすると、九州電力の電気料金では11,124円、北陸電力の電気代では8,001円で、約3,000円の開きが出るという事です。
もっと使えばさらに開きが出るので、結構な差だと考えられますね。

電気代の地域差がもたらす問題として記事には

「電気料金の安い隣接する地域の電力会社と契約する「越境」のニーズが利用者の間で高まることは確実。」

「地域間の料金格差が電力市場に競争をもたらすきっかけになる可能性もある」

としています。

太陽光発電に興味を持たれてこの記事をご覧になっている方は、太陽光発電による売電の影響の大きさはどの程度なのかと思われるかもしれません。
実際計算してみたところ、九州は太陽光発電の導入数が格段に多く、仮に今年10月までに認定を受けた再生可能エネルギーの出力で年間の1人あたりの負担額を推算してみると、1,565円になり、他の地域と比べて高めです。また、北陸は日射時間の短さから太陽光発電の導入もあまり進んでおらず、一人当たりの負担額は186円と、ほかの地域と比べて大幅に少ないです。

昨年以前に導入された設備、および住宅用太陽光発電の家庭内消費量を考慮に入れていないので実際の数字とは合致していませんが、九州と北陸でFiTの負担額にかなり開きがあるであろうことは想像できます。

しかしここで落とし穴が!北海道は再生可能エネルギーの導入量がナンバー1、しかも一人あたりで換算すると3740円/年と、2位の九州の2倍もの負担額になるのです!
なのに電気代を見ると、キロワット単価では北陸に次いで安い!

一概に太陽光発電が多く導入されるからと言って、電気代に反映されやすい地域も、されにくい地域もあるようです。

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