「ルーマニア・2016年には太陽光発電が原子力発電を上回る」・日本では??


「ルーマニアが成長市場か?」という記事を前にご紹介しました。このGTMリサーチの記事では、「ルーマニアのような小国が太陽光発電に優遇制度を与えるときは、それが経済的に可能かどうか慎重に進めるべき。そうでないとチェコのようにすぐにそれを撤回しないといけない、などという事態にもなりかねない。」という内容が書かれていました。

しかしこんな意見はなんのその。今月19日の発表では同国のエネルギー規制局が、太陽光発電の導入見込みを
「今年中には50~100MW、来年中に500MW~1GW、2016年には1.5GWを上回る」
と発表しています。

今年もあと1か月ちょっとしかない状況で、目標導入量に50MWの差があるという事に、この見込みがどれほど的を得ているのかどうかが伺える気もしますが、とにかくこの2016年の1.5GWというのは現在稼働中の原子力発電所の発電量(2基で約1.4GW)に相当するという事で、分かりやすい目標という事でこの数字を持ち出しているような気もします。

すでに風力発電では1GWを超し、「風力発電が最大限に達した今、太陽光が最高の投資機会を提供している」という意見を同エネルギー規制局の長官が出していて、韓国のサムスンなども合計45MWの太陽光発電所の建設を建設していたりと、欧州内外から注目が集まっているという事です。

果たして同長官の言う「2020年までに20%を再生可能エネルギーで供給する(現在は8~9%)」という目標は達成するのか、楽しみですね。

ちなみに日本で稼働中の原発は現在は2基で2GW程度。対して太陽光発電は約6GWの累計導入量なので、このまま原発が稼働再開しなければルーマニアの目標とする「原子力同等の出力」は既に達成しています。
ただ全体的な割合で見ると、まだまだ存在感は薄い様子。
ちなみに消費量ベースでは現在0.6%程度です。(総電力消費量10,000億kWhのうち、太陽光発電6GW/年間約60億kWhで計算)

参照

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