ユニットバスの大手TOTOは、標準仕様の換気扇からオプションで変えられる製品として、暖房機能や衣類乾燥機能のついたものを複数用意しています。機能の充実した浴室換気暖房乾燥機「三乾王」は人気ですが、その他にもガスを熱源としてより経済的に暖房・乾燥ができる温水式タイプのものや、よりシンプルで手頃な暖房換気扇も用意があります。この他に洗面所に壁付けできる暖房機は、涼風、ドライヤー機能も付いて脱衣所をより快適な空間にしてくれます。
以下ではTOTOの4種類の浴室換気・空調関連製品について、その特長や価格、電気代などをそれぞれご案内しています。
TOTOは浴室用の浴室暖房乾燥機シリーズとして「三乾王」のシリーズを長年販売しています。従来の換気扇のベース機能に、寒いお風呂を暖かめたり、室内干しを快適にできるよう室内の除湿乾燥を行ったりといった機能を加え、24時間換気などにも対応。浴室を中心とした空調計画に一台で対応できる換気扇の最上機種と言うこともできます。
2016年8月現在、三乾王にラインナップがあるのは天井埋め込み型の戸建て向け(TYB3000シリーズ)と集合住宅向け(TYB200シリーズ)、そしてリフォーム用としても使いやすい壁付け用(戸建て住宅向け・TYR600シリーズ)の3種です。屋根埋め込み型は100Vと大容量の200Vが選べ、壁かけ型は200Vのみとなっています。
天井埋め込み型のものは、浴室だけでなくトイレや洗面所の換気を同時に行える機種もラインナップされています。戸建て用のTYB3000シリーズは1室換気タイプと、洗面所と一緒に2室換気できるタイプ、集合住宅用のTYB200シリーズシリーズはトイレもしくは洗面所と浴室2室を換気できるタイプと、トイレ、洗面所、浴室の3室を換気できるタイプがあります。
いずれも価格は一台13万円から14.5万円ですが、ユニットバスを購入する際に標準の浴室換気扇から三乾王にオプション交換する場合はプラス7.5万円~11万円程度で対応している業者が多いようです。
入浴中は風量を弱くすることで風が当たることによって寒さを感じないような設定になっていますが、風量が弱くなるということは暖房機能も落ちるため、浴室の寒さを軽減する目的で使うには、入浴時のみでなく予備暖房でしっかり入浴前にお風呂場を温めておく使い方の方がよさそうです。
衣類乾燥は、2~3時間で急速乾燥できる機能を使うと一回で100円前後の電気代がかかってきます。(4人家族で一日分の衣類を乾かす場合)使用頻度が限られているなら良いのですが、花粉対策などで日常的に室内干しをする場合は年間で数万円の電気代を衣類乾燥だけに支払うことになり、かなり負担が大きくなります。三乾王は通常の衣類乾燥機能に加えて、電気代を3割近く削減できるエコ乾燥モードを搭載しています。熱を加えて乾燥させたあと、その余熱と送風のみで乾かすので通常に比べて時間が長くかかりますが、上手に使い分けることで電気代を抑えることができます。
以下は三乾王シリーズのスペックや機能の詳細一覧です。
運転モード | 消費電力 (単相100V) |
年間電気代 | 利用パターン |
---|---|---|---|
換気 | 8W(1室換気) 12~13W(2室換気) 16W(3室換気) |
490~980円 | 毎日入浴後6時間稼働 |
乾燥 | 1170W | 3,000円 (2,100円) |
2人家族で年間で40日程度、衣類乾燥を3時間使う場合。 (エコモードで長時間乾燥を利用する場合) |
予備暖房 | 1220W | 1,000円 | 冬季を中心に年間で3.5カ月間、一日に20~25分程度利用した場合。 |
涼風 | 16~25W | 33~51円 | 夏季を中心に年間で2.5カ月間、一日に合計1時間程度利用した場合。 |
換気扇のベース機能。バスルームのカビの発生を抑えるには、入浴後2時間~半日程度、換気扇を稼働します。節電には細かい時間調整が可能なタイマー機能付スイッチの選択をおすすめします。
浴室で洗濯物を乾かしたい時に便利な機能です。換気機能と比べてかなり大きな電力を消費するので、賢く利用したいところです。
入浴の前に稼働させることで、バスルームに入った時の「ヒヤッ」を無くします。水で濡れた肌に風が当たると寒く感じる事があるので、使い方としては入浴前にしっかり室内を温め、入浴中は暖房を切ります。
入浴時に部屋を温められる機能です。予備暖房と比べて即効性があるので、思い立った時にササッとシャワーだけ済ませたい時などにすぐ温められて便利です。
扇風機のように涼風を送り込むことで、夏場も快適に入浴できます。
2016年8月からサザナをはじめとするTOTOのユニットバスで選べる換気扇のラインナップに加わった温水式の浴室暖房乾燥機は、ガスを熱源とするため光熱費がお得です。
ガスと電気では、同じ熱量を得るのでも最大で半分以上、ガスの方が光熱費が低くなります。(ガス・電気・灯油の価格比較を参照)以下のスペック表では、ガス代、電気代のモデルを掲載していますが、特に消費量の大きい乾燥と暖房機能において大きく光熱費を削減することができます。電気を熱源とする三乾王と比べて、年間で都市ガスの場合は約1,600円、LPガスの場合は約1,200円光熱費が安くすむと予想されます。本体価格は15万円と少しだけ割高ですが、花粉対策として毎日衣類乾燥を使いたいなどといった場合は年間の光熱費で1万円以上の差が出てくることが予想され、ガス温水式のメリットはさらに高まります。
ガスを熱源とする浴室換気乾燥機はミスト機能付のものも選べます。温/冷のミストは肌に優しいミストで、お家でエステ気分を味わえます。本体価格は210,000円ですが、ユニットバスのオプション選択ではプラス11万円程度で提供している施工店が多いようです。ミスト機能付温水式換気乾燥暖房機の消費電力およびガス使用量は通常の温水式のものとほぼ変わりません。
運転モード | 消費電力 (単相100V) |
年間電気代 | 利用パターン |
---|---|---|---|
換気 | 12W/22W | 740円 | 毎日入浴後6時間稼働 |
乾燥 | 43W/69W
加熱能力3.3kW (2,800kcal/h) |
2,000円(LPガス)
1,700円(都市ガス) |
2人家族で年間で40日程度、衣類乾燥を3時間使う場合。 (エコモードで長時間乾燥を利用する場合) |
予備暖房 | 29W/33W/50W 加熱能力3.3kW (2,800kcal/h) |
680円(LPガス)
550円(都市ガス) |
冬季を中心に年間で3.5カ月間、一日に20~25分程度利用した場合。 |
涼風 | 16~25W | 51円 | 夏季を中心に年間で2.5カ月間、一日に合計1時間程度利用した場合。 |
待機電力 | 2W以下 | 約100円 | 24時間365日 |
ミスト機能付きの機種のみ | |||
ミスト | 33~65W | 36円 | 週に2回、15分ずつ使用 |
換気扇のベース機能。バスルームのカビの発生を抑えるには、入浴後2時間~半日程度、換気扇を稼働します。節電には細かい時間調整が可能なタイマー機能付スイッチの選択をおすすめします。
浴室で洗濯物を乾かしたい時に便利な機能です。換気機能と比べてかなり大きな電力を消費するので、賢く利用したいところです。
入浴の前に稼働させることで、バスルームに入った時の「ヒヤッ」を無くします。水で濡れた肌に風が当たると寒く感じる事があるので、使い方としては入浴前にしっかり室内を温め、入浴中は暖房を切ります。
入浴時に部屋を温められる機能です。予備暖房と比べて即効性があるので、思い立った時にササッとシャワーだけ済ませたい時などにすぐ温められて便利です。
扇風機のように涼風を送り込むことで、夏場も快適に入浴できます。
暖房と換気のみのシンプルな機能でコストも抑えられる浴室用換気扇です。衣類乾燥はあまり使わないという場合におすすめです。本体価格は100Vのもので71,500円、200Vのもので82,500円(いずれも税込み)です。ユニットバスでオプションで付ける場合はプラス3.5万円程度で提供している施工店が多いようです。衣料乾燥機能付きの三乾王よりも4万円近く初期費用を抑えられます。
以下はTOTOの暖房換気扇の使用・スペックと電気代の目安です。
運転モード | 消費電力 (単相100V) |
年間電気代 | 利用パターン |
---|---|---|---|
換気 | 8W | 490円 | 毎日入浴後6時間稼働 |
暖房 | 1210W | 1,000円 | 冬季を中心に年間で3.5カ月間、一日に20~25分程度利用した場合。 |
換気扇のベース機能。バスルームのカビの発生を抑えるには、入浴後2時間~半日程度、換気扇を稼働します。節電には細かい時間調整が可能なタイマー機能付スイッチの選択をおすすめします。
浴室で洗濯物を乾かしたい時に便利な機能です。換気機能と比べてかなり大きな電力を消費するので、賢く利用したいところです。
入浴の前に稼働させることで、バスルームに入った時の「ヒヤッ」を無くします。水で濡れた肌に風が当たると寒く感じる事があるので、使い方としては入浴前にしっかり室内を温め、入浴中は暖房を切ります。
入浴時に部屋を温められる機能です。予備暖房と比べて即効性があるので、思い立った時にササッとシャワーだけ済ませたい時などにすぐ温められて便利です。
扇風機のように涼風を送り込むことで、夏場も快適に入浴できます。
浴室内はお風呂に入ってしまえば温かいけど洗面所が寒いのが気になる、という場合に便利な洗面所用の暖房機です。暖房機を置くにはスペースが足りないことが多い洗面所には壁かけで足元はスッキリさせられます。夏場は扇風機代わりに涼風機能も使えます。大容量のドライヤー機能も付いて、洗面所に欲しい機能がすべて詰まった一台です。一台74,800円(税込み)から。
運転モード | 消費電力 (単相100V) |
年間電気代 | 利用パターン |
---|---|---|---|
換気 | 8W(1室換気) 12~13W(2室換気) 16W(3室換気) |
490~980円 | 毎日入浴後6時間稼働 |
暖房 | 1160W/1080W | 1,000円 | 冬季を中心に年間で3.5カ月間、一日に20~25分程度利用した場合。 |
涼風 | 23W/15W | 8円 | 夏季を中心に年間で2.5カ月間、一日に合計10分程度利用した場合。 |
ドライヤー | 1200W/1120W | 2,300円 | 一日合計15分程度で毎日使った場合 |
換気扇のベース機能。バスルームのカビの発生を抑えるには、入浴後2時間~半日程度、換気扇を稼働します。節電には細かい時間調整が可能なタイマー機能付スイッチの選択をおすすめします。
浴室で洗濯物を乾かしたい時に便利な機能です。換気機能と比べてかなり大きな電力を消費するので、賢く利用したいところです。
入浴の前に稼働させることで、バスルームに入った時の「ヒヤッ」を無くします。水で濡れた肌に風が当たると寒く感じる事があるので、使い方としては入浴前にしっかり室内を温め、入浴中は暖房を切ります。
入浴時に部屋を温められる機能です。予備暖房と比べて即効性があるので、思い立った時にササッとシャワーだけ済ませたい時などにすぐ温められて便利です。
扇風機のように涼風を送り込むことで、夏場も快適に入浴できます。
広告
リノベーション、リフォームをお考えの方は一括見積のご利用が便利ですご利用は無料、価格比較にとどまらず実際に工務店の人柄や実績を確認してから契約できるので安心感につながります。
妥協したくない方のための一括見積サイト
登録施工店が多く自由度の高い提案も期待できます。強いこだわりを適正価格で実現したい方、できるだけ多くの選択肢から最適な業者を見つけたい方に最適です。対応地域:全国
外壁の塗装や太陽光発電の設置など特化して見積もりができるサービスは、専門性の高いリフォーム箇所を安心して頼める施工店を見つけるのに最適です。
IHおよびエコキュートの買い替えをお考えの方は、オール電化に特化した業者に絞った一括見積のご利用が便利です。エコキュートのような高価な機器は大量仕入れができる専門業者の方が通常のリフォーム業者など比べてより安価な見積もりを得られる可能性が高いです。一括見積では価格だけでなく業者の実績なども含めて検討できます。
太陽光発電もエコキュートと同様、施工費よりも機器が高額です。パネルをできるだけ安く仕入れられるには一定規模の会社である必要があり、さらに期待寿命が20〜30年と長い太陽光発電は施工後のメンテナンス等も含め、高い信頼度が求められます。一括見積もりにはサービスの安定したグリエネをおすすめします。エコキュートや蓄電池も合わせて見積もることもできます。
安価にマイホームを手に入れられる中古物件のリノベーションをお考えなら、物件探しとリノベーションをワンストップでお願いでき、さらにリフォームのローンを低金利の住宅ローンに一本化してくれるサービスを提供する、リノベーション専門業者が人気です。
中古物件探しからこだわり設計、ローンまで依頼できる
こだわりのリノベーションをお考えならまず試してほしいのが「リノベる。」デザイン性の高いリノベーション実例が多く掲載され、夢が膨らみます。裏知識を豊富に知っている不動産や建築業界出身のスタッフも多いので、イベントや勉強会の参加もおすすめです。対応地域:宮城 群馬 東京 神奈川 埼玉 千葉 静岡 愛知 三重 京都 大阪 兵庫 岡山 広島 福岡 熊本 長崎 沖縄(2016年2月時点)