サンヨーホームズ、足立区に40戸のスマートハウス集合体

2015年1月、足立区竹ノ塚にサンヨーホームズが「スマeタウン足立竹ノ塚~芽ぐみの杜~」の販売を開始します。

総量129kWの太陽光発電、売電収入は”山分け”

このタウンハウスの特徴は、10棟の屋根に太陽光発電モジュールを設置していることとHEMSシステムを搭載していることです。

太陽光発電システムは129kWの容量で年間総発電量12万kWを想定しており、固定価格買取制度(FIT)によって売電収入412万円が見込まれ、各住戸に還元する予定です。

ざっと計算すると1戸あたり年間10万円の売電収入の配当がありそうです。
全量対象のシステムなので20年間は安定した売電収入が得られることが予想されます。

日立と共同開発したHEMSを全戸に設置

各家庭に備えられている「スマeHEMS」は、日立コンシューマ・マーケティング日立マクセルの技術を活かしてサンヨーホームズが開発した最新のシステムです。スマeHEMSには、エネルギーの見える化・見守り・気付き・ECHONET Lite対応の4つの機能が付いています。

エネルギーの見える化は、一つの画面で電力状況、水道使用量まで把握することができます。

このシステムの最も特徴的な機能が見守りで、テレビやトイレの使用状況、空調機などを利用して住んでいる人を見守ります。
気付き機能は、省エネに役立つ情報を教えることで省エネに気付いてもらおうというものです。また、雨の予報や緊急地震速報とも連動しています。ECHONET Lite対応の機器を導入することでスマートフォンやタブレット、自宅のテレビから機器の操作をすることができます。

サンヨーホームズが初めて開発するスマートタウンに

スマeタウン足立竹ノ塚~芽ぐみの杜~は、サンヨーホームズ初のスマートタウン(スマートシティ)としており、低層マンションの集合体と似ているという特徴をもっています。

専用部分と共有部分が存在していることから一般車両の通り抜けを防ぐことができ、サンヨーホームズの係員が常駐するというコンシェルジェ棟に集会所が設けられているので住民同士の交流に生かすことができます。

各住宅メーカーからスマートシティ、スマートタウンの構想実現が今後も続くことが予想されます。

サンヨーホームズのものは特に住宅ごとに電力融通などといったより実験的で先進的な試みを採用しているわけではなく、これまでの集合住宅に太陽光発電の売電収入とHEMSが加わったという程度ではありますが、多様化するライフスタイルの中によりスマートでエコな選択肢が増えていくのは間違いなさそうですね。

参考

東京都、東京オリンピックまでに水素社会実現政策でFCVに補助金など

東京都は東京オリンピック開催される2020年までに燃料電池車であるFCVの普及を6000台、さらに5年後の2025年までには10万台の普及を目標に掲げており、そのための施策として独自に補助金を設けることが決定しました。補助金の申請は燃料電池車の購入後となりますが、燃料電池車の納品時期にあわせてこの制度が開始されることになっています。この補助金制度を利用してトヨタのMIRAIを購入した場合には、国の補助金と都の補助金を合わせ、エコカー減税の適用対象ともなるためおよそ400万円ほどで購入が可能になるのです。

また、東京都は2015年に燃料電池バスの実証実験を行い、2016年には実用化して、東京オリンピック開催時にはアピールが行えるように50台ほどの導入を目指す予定で、さらに普及を加速させるために公用車をFCV化し、これらの車両を災害時の外部電源として活用するためのインフラ整備を行っていくことになっています。

そして、導入の前提条件として水素ステーションが必要になるため、移動式を含めて2020年までにはオリンピック関連施設のある都心を中心に35か所設置し、平均15分FCVを走行させればステーションに到着できるように整備を進めています。また、政府の規制緩和により建設コストがおさえられるようになったことから、セブンイレブンと岩谷産業はコンビニと併設した水素ステーションを東京と名古屋に建設予定となっています。

参考

東京ガス、練馬に都内初の水素ステーション開設

東京ガスは12月18日、東京都内に「練馬水素ステーション」を開設しました。これはトヨタ自動車の燃料自動車「MIRAI」の発売開始から3日後のことで、関東では初の商用水素ステーションとなります。

現在の水素ステーションにおける標準的な水素供給能力は1時間当たり300平方メートルで、燃料自動車1台あたり3分ほどで充填でき、1時間では5、6台可能となっています。今後は水素を製造するオンサイト方式の設備運営と水素の外部供給を受けるオフサイト方式を連携させて、効率化を進めていきます。

さらには水素製造過程で発生するCO2の分離・回収する装置も併設し、回収したものは液化して千葉県の植物工場でトマト栽培に利用しています。

参考