神奈川県大和市でエコ住宅関連製品に補助金制度

神奈川県の大和市は、太陽光発電と太陽熱・HEMS・リチウムイオン蓄電池・太陽熱利用システムなどのエコ設備を住宅に新たに導入する人に対する補助金制度を始めました。

太陽光発電システムに関しては、出力1kWあたり12千円で上限は48千円になります。システムの条件としては、再生可能エネルギー特別措置法の第6条に定める認可を受けたものが対象になり、最大出力が10kW未満のシステムになります。HEMSに関しては、一律1万円の補助券をもらうことができます。

システムの条件は、『住宅・ビルの革新的省エネ技術導入促進事業費補助金』の対象になるシステムです。リチウムイオン蓄電池に関しても、一律、5万円の補助金をもらうことが可能です。対象となるシステムは、『定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業費補助金』の対象となるシステムです。

太陽熱利用システムに関しては、自然循環型の場合は1基につき4万円、強制循環型の場合は1基につき8万円の補助が行われます。

参考

NTTドコモ、太陽光と蓄電池制御の「ダブルパワー制御グリーン基地局」

環境負荷の少ない電力で基地局の運用に必要な電力の95%以上をまかなうことが可能になる「ダブルパワー制御」の実証実験に成功したことをNTTドコモが発表しました。

「環境負荷の少ない電力」って?

NTTドコモの発表に「環境負荷の少ない電力」という表現がありましたが、これは再エネ発電を示すものではないところに注意が必要です。

同実証実験では昼間の太陽光発電の余剰電力と夜間電力を蓄電地に貯め、環境負荷の高い電力を使用する夕方から夜間電力が開始される23時までの時間帯に蓄電池の電力を優先的に使用するという技術です。

太陽光発電の自活率は30%と、従来のグリーン基地局と変わりません。ここに蓄電池を加えることで、太陽光発電の余剰を吸収しながら夜間に需要が減る時間帯の電力消費を増やしています。つまり、ピークカットです。

NTTドコモでは基地局の環境負荷を低減させることができるこの技術の早期商用化をめざして10局あるグリーン基地局のうち3局でこの技術を導入し、品質に関する検証や地域別の特性評価を実施する予定です。

参考

横浜スマートシティプロジェクトでデマンドレスポンス実証実験にパナソニックら参画

「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」は、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を導入した世帯を対象に、デマンドレスポンス(DR)実証実験などを実施する事業です。
パナソニックは、このYSCP事業で、HEMSと太陽光発電を設置した住戸のうち48世帯を対象に、家庭用蓄電池(4.65kWhのリチウムイオン電池)を追加設置し、「家庭用蓄エネルギー機器によるデマンドサイドマネジメント実証」プロジェクトに取り組みます。

これは太陽光発電蓄電池を連携させて、エネルギー利用を最適化する試みです。家電の電力消費を監視・コントロールする「DSMユニット」と、太陽光発電蓄電池の電力利用を一体制御する「創蓄連携パワコン」が中核をなすシステムです。また同社は、HEMSに集められた、この電力消費や発電量、蓄電量などの情報を、パソコンやタブレットなどの情報端末で「見える化」するソフトウェアも開発しています。省エネ・創エネ・蓄エネの統合制御技術として開発したこのシステムは、「DSMユニット」がインターネット上のサーバーにつながることで成り立ちます。

本実証では、太陽光発電で余った電力を蓄電し、住宅での自家消費を増やすことによるエネルギーの自産自消にチャレンジします。日中太陽光発電で余った分を蓄電し、家族が帰宅する夕刻に使えば、効率的な電力利用につながりますし、需給ひっ迫期間のピーク時間帯は、太陽光発電で余った電力を電力会社の送電線に逆潮させる制御をすれば、需給ひっ迫の緩和に役立ちます。こうしてより効果的な節電やピークカット・シフトが可能になります。

同社は、参加48世帯の情報をHEMSサーバーに集約し、これを1つの太陽光発電システム&蓄電池に見立てた、エリア単位の実証実験も目指します。同社の目指す「家庭用太陽光発電アグリゲーション事業」にとっても、この実証実験の意義は大きいものです。

参考

日立マクセルの蓄電池新製品は壁掛けタイプで太陽光、HEMSとも連携

2月4日、日立マクセルは「エンジーステーションタイプH」(壁掛けタイプの屋内用Liイオン蓄電池システム)の受注を開始すると発表しました。同社は2014年8月に、室内の限られたスペースにも横置きで設置可能なコンパクトサイズのHEMS(住宅エネルギー管理システム)対応の「タイプC」の受注を開始しました。

今回の「タイプH」は「タイプC」の壁掛け設置へのニーズに答えたもので、厚さ155mm、質量約30kgのコンパクトサイズとなっており専用の取り付け金具が同梱されています。
近年、蓄電池システムは非常時の予備電源、深夜電力や太陽光発電の有効活用手段として注目されています。専用コントローラーを接続し、HEMSと併せて使用することで蓄電システムの制御が可能となり、日々の消費電力の削減をすることが可能となります。
製品の小型化は、集合住宅や既築住宅、寒冷地では屋外に設置することができないことから室内でも設置可能な小型のものへのニーズが高まっているという背景があります。

参考1