YKK ap、大開口でも高断熱1.0W/(m2・K)の「APW431」発売

YKK AP株式会社は大開口でも高断熱のスライディング「APW431」を発売。
樹脂フレームとLow-Eトリプルガラスを採用した同製品は最大幅3,000mm、最大高2,470mmまで対応可能。

16520サイズという規格では熱貫流率0.98W(㎡・K)を達成しています。断熱性能としてはLIXILが最近発表した断熱窓「レガリス」の方が0.55W(㎡・K)と断然優れているものの、庭に面した大きなに憧れているけど、断熱性も、とお考えの場合はちょうどいい商品かもしれませんね。

参考

LIXIL、壁と同等の断熱性を持つ5層窓「レガリス」発売

0.55W/㎡・Kというと、熱抵抗R2.2以上の断熱材85mmを充填した際の性能に類するというのがLIXILが発売開始を発表した高性能「レガリス」の実力です。

日本の家は異常なほど寒いということを、少しずつ気づき始めた方も多いと思って(願って)いる今日この頃、壁にどんなに断熱材を敷き詰めても、断熱性の低いの面積が大きいとその効果が薄れてしまいます。しかしやはり大きく開けたは四季の移り変わりを部屋の中からでも楽しみたいという日本人にとっては憧れるものですよね。そんなニーズに答えてくれることが期待されるLIXILの新製品は、5枚の薄い窓ガラスを合わせ、その間にアルゴンガスを充填させたもの。2〜3枚が標準的なアルゴンガス入り断熱窓ですが、従来の3枚複層ガラスと同等の軽さを薄いガラスを使うことで実現させています。

これまでの高性能窓は、樹脂複層窓で約2〜2.5W/㎡・K、真空トリプルガラスで約1〜1.4W/㎡・Kという製品はありました。LIXILの高性能窓シリーズでも1.05W/㎡・K(サーモスX)、0.79W/㎡・K(エルスターX)という製品も販売していましたが、1W/㎡・Kを大きく下回る製品で大きく差別化を図ることが期待される今回の発表。「窓のリーディングカンパニー」と自称しているだけあって、今後高性能窓シリーズの中でレガリスの比率を20%にすることを目標に掲げています。

価格は横滑りの640×1170mm窓の参考価格で350,000円。10〜20万円/枚の従来製品と比べるとかなり差があるように感じられますが、長寿化が予想される住宅市場の動向から考えると、エコで快適な暮らしを世代を超えて体感できることのメリットは初期投資以上のものになるのではないでしょうか。

LIXILリリース