NEDO、インドでのスマートグリッド関連技術の実証実験事前調査を開始

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はインド・ハリヤナ州においてスマートグリッド関連技術の実証に向けた事前調査とキャパシティ・ビルディング(途上国等の能力構築)事業を開始します。

インドでは人口増加に伴い電力不足や盗電など、配電関連の問題が生じています。スマートグリッド関連技術の実証に向けた調査では、ハリヤナ州パニパット市内の一部の顧客の家に設置したスマートメーターを解析することで、配電系統監視や配電ロス低減技術を検証します。

また、キャパシティビルディング事業の主な目標は、日本の配電システムの運用ノウハウ等を提供し、日本のスマートグリッド関連技術がインドの配電会社の抱える課題すなわち技術的・商業的ロスの削減、柱状変圧器故障率の低減、停電の改善に貢献できることを示すことです。

NEDOは本事業の委託先として、富士電機株式会社、住友電気工業株式会社、THEパワーグリッドソリューション株式会社を予定しているということ。

相互に関連するこれら2つの事業はインドにおける次世代配電網のスマート化に貢献するとともに、日本企業のインドでの事業展開の足掛かりとなるとしています。

参考