日本不動産ジャーナリスト会議という機関による「第4回日本不動産ジャーナリスト会議賞」なるものが開催されたそうです。
日本不動産ジャーナリスト会議って?
設立はなんと1989年にさかのぼるそうで、今年は26年目になります。都市問題や土地・住宅にかかわるジャーナリストらが集い、現在50人程で活動されているそう。
ホームページなどを見てみても、細々とやっているな、という感じがしますね。あくまで内輪の勉強会などを目的としたもののようです。
歴史のある団体で知識なども溜まっているでしょうし、もう少しオープンソースに出していってくれてもいい気もします。
「第4回日本不動産ジャーナリスト会議賞」の開催
今回のアワード企画も、団体のオープン化につなげる目的から始まったのかな、なんて想像していますが、まだ4回目とは言えまだまだ知名度も低い様子。8件しかなかった応募の中から「厳正な審査の結果」5件に選ばれた、といっても正直インパクトは薄いです。もちろん、見る目は確かなんでしょうが。
ここからは肝心の受賞プロジェクトの紹介を。
選ばれたのは三井不動産による「柏の葉スマートシティ」の街づくりなど。
またプロジェクト賞として柏の葉スマートシティの他に低コストの環境配慮型オフィスビルを企画・設計したNRGE東芝不動産の「ラゾーナ川崎東芝ビル」、多摩ニュータウン「エステート鶴巻4・5住宅」改修事業、「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」の街づくりも受賞しています。なお著作賞は不動産経済研究所の「全国マンション市場40年史」が選ばれています。
柏の葉スマートタウンの評価された点としては2014年4月から運用が始まった柏の葉スマートセンターというエネルギーマネージメント施設が、街区を超えて電力を融通するAEMS(エリアエネルギー管理システム)として本格的に運用開始されたことです。またFujisawaサスティナブル・スマートタウンの場合はエレクトロニクスメーカーが取り組む先進的な面が評価されましたが、この2件は民間企業主導で地元行政との連携のもと開発が行われました。
プロジェクト賞を受賞したケースは環境対応型の取り組みが行われたことが共通しており、ラゾーナ川崎東芝ビルが低コスト化への取り組みへの評価、エステート鶴巻4・5住宅の場合は大規模住宅で住民合意が難しいにもかかわらず外断熱・一括高圧受電などの大規模なスマート改修を実現した事例として評価されています。