三菱地所ホーム、販売20周年の「エアロテック」にHEMSと太陽光発電を標準搭載

三菱地所ホーム(株)は、全館空調システム「エアロテック」の販売20周年を機に、建物販売価格据え置きで、「オリジナルHEMS」と「太陽光発電システム(1.8kW)」をツーバイフォー工法の注文住宅に標準搭載します。

同社は、1989年に戸建て用全館空調の開発をスタートし、1995年に「エアロテック」の販売を開始。以来20年にわたりその深化に努め、2003年からは木造注文住宅に標準搭載し、低ランニングコストで快適な住空間を提供しています。業界トップクラスの性能を誇る「エアロテック」は、同社建築の住宅94.3%に搭載し、高い評価を得ています。

今回、オリジナルHEMSと太陽光発電システムの標準搭載により、快適性と節電を同時に無理なくかなえます、45坪位までの一般住宅であれば、「エアロテック」が消費するエネルギーの最適コントロールと太陽光発電の創エネ効果により、冷暖房費はゼロになります。また、新築住宅でZEHを実現するという国の施策を見据え、今回標準搭載したことで、ZEHへのグレードアップが容易になります。

今後も、住まいの安心や安全、快適性や利便性、そして省エネ化を追求し、環境技術開発を促進します。

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神奈川県大和市でエコ住宅関連製品に補助金制度

神奈川県の大和市は、太陽光発電と太陽熱・HEMS・リチウムイオン蓄電池・太陽熱利用システムなどのエコ設備を住宅に新たに導入する人に対する補助金制度を始めました。

太陽光発電システムに関しては、出力1kWあたり12千円で上限は48千円になります。システムの条件としては、再生可能エネルギー特別措置法の第6条に定める認可を受けたものが対象になり、最大出力が10kW未満のシステムになります。HEMSに関しては、一律1万円の補助券をもらうことができます。

システムの条件は、『住宅・ビルの革新的省エネ技術導入促進事業費補助金』の対象になるシステムです。リチウムイオン蓄電池に関しても、一律、5万円の補助金をもらうことが可能です。対象となるシステムは、『定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業費補助金』の対象となるシステムです。

太陽熱利用システムに関しては、自然循環型の場合は1基につき4万円、強制循環型の場合は1基につき8万円の補助が行われます。

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リクシルのHEMS「いえスマ」5月に発売開始

2015年3月12日、株式会社LIXILは電気・ガス・水道といったエネルギー使用量と太陽光発電システムなどの発電量や売電量をクラウドから管理するHEMS「いえスマ」を2015年5月から発売開始することを発表しました。

流量計を設置することで、電気使用量や発電量、売買電量に加えて水道やガスといった住まいのエネルギー全体の可視化を実現します。他にも、各部屋ごとや機器ごとの消費電力を表示する機能、温度と湿度を表示する機能、太陽光発電システムの稼働状況を見張り異常を検知すれば通知する「太陽光発電見守りサービス」などの機能を備えています。
さらにクラウド技術を活用することで、インターネットに接続可能な環境のパソコン・スマートフォン・タブレットからシステムへのアクセスを可能としました。これにより、外出先から自宅のエネルギー使用状況や発電状況を確認することはもちろん、遠隔地に暮らす家族のエネルギー使用状況を確認することで、家族の生活を見守ることもできます。
また、「いえスマ」とスマートフォンなどを連携させることで、遠隔地から自宅のエアコンを操作できるようになり、外出先からの帰宅時やペットの留守番時などにも有効です。

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東芝ライテック、HEMS住宅用分電盤 「スマートホームパネル」発売

東芝ライテック株式会社はHEMS対応の住宅用分電盤である『スマートホームパネル』の販売を4月から開始します。

HEMSとは、家庭用エネルギーマネージメントシステムのことで、2016年から開始される電力小売りの全面自由化などの要因により、需要が見込まれているシステムです。『スマートホームパネル』は、主観・分岐回路・ガス・水道・発電を計測することにより、消費電力や発電電力の完全『見える化』を実現しています。また、通信機能と計測ユニットをコンパクトに一体化したため、同社従来品と比較して約13%の小型化に成功しています。

電気回路については、全分岐回路に新開発の電流センサーを内蔵しているため、エネルギーの使用状況を詳しく計測することが可能です。将来的には、無線規格のWi-SUNに対応した方式で、『スマートホームパネル』と『ホームゲートウェイ』の間を接続する商品の販売も予定されています。

本製品は3月に開催される『ライティング・フェア2015』に出展される予定です。

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村田製作所、HEMSとスマートメーターを無線通信するモジュール販売

村田製作所は、国際無線通信規格であるWi-SUNに準拠した920MHz帯の通信モジュールを商品化しました。本モジュールは屋内のエネルギー管理システムであるHEMS機器と、通信機能付き次世代電力系のスマートメーターとの間の通信に使用されます。
アンテナ内蔵タイプと、アンテナ外付けタイプの2種類からニーズに合わせて選択をすることが可能です。

製品の特長には、回路の最適化による省電力化の実現と、モジュール内にモジュール内に制御ソフトを搭載したことにより設置の難易度を下げたことにあります。
本製品は、第5回スマートグリッドEXPOで紹介されることが決定していて、2015年3月から量産を開始する予定になっています。

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長野日本無線、スマートメーター用に無線モジュール「NHM-10246」を発表

特定小電力無線機を手掛けてきた長野日本無線株式会社は、Wi-SUN規格(Bルート)を認証取得した920MHz帯無線モジュールである『NHM-10246』を販売しました。

長野日本無線株式会社は、これまでも独自のプロトコルの採用により、高速で低電力の無線機を開発し、カスタマイズ対応ができる会社として運営されてきましたが、今回新たなラインナップとして、標準プロトコル無線モジュールを開発して、Wi-SUN規格の認証を取得しました。

経済産業省の試算によると、2020年代にはスマートメーターとHEMSが一般家屋に標準設置されることになっています。HEMSとは、宅内の創エネ・畜エネ・省エネの状態を見える化し、電力の自動制御と遠隔操作を行うもので、今後の家庭電力の省エネ化・安心・安全・健康・福祉の分野において活躍が期待されている装置です。
今回販売が開始されたNHM-10246は、宅内の電力情報をスマートメーターに電波で通信して情報をおくるための小型無線装置です。920MHz帯の電波を使用するので高速通信が可能で、省電力のため安全で、国内電波法に基づく工事設計認証も取れています。

長野荏本無線株式会社では、設置に関するサポートも行う予定です。

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日立マクセルの蓄電池新製品は壁掛けタイプで太陽光、HEMSとも連携

2月4日、日立マクセルは「エンジーステーションタイプH」(壁掛けタイプの屋内用Liイオン蓄電池システム)の受注を開始すると発表しました。同社は2014年8月に、室内の限られたスペースにも横置きで設置可能なコンパクトサイズのHEMS(住宅エネルギー管理システム)対応の「タイプC」の受注を開始しました。

今回の「タイプH」は「タイプC」の壁掛け設置へのニーズに答えたもので、厚さ155mm、質量約30kgのコンパクトサイズとなっており専用の取り付け金具が同梱されています。
近年、蓄電池システムは非常時の予備電源、深夜電力や太陽光発電の有効活用手段として注目されています。専用コントローラーを接続し、HEMSと併せて使用することで蓄電システムの制御が可能となり、日々の消費電力の削減をすることが可能となります。
製品の小型化は、集合住宅や既築住宅、寒冷地では屋外に設置することができないことから室内でも設置可能な小型のものへのニーズが高まっているという背景があります。

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セキスイハイム、浜松のスマートハウスのモデルハウスで宿泊体験提供

セキスイハイム東海(株)は、ハウスメーカー3社による分譲住宅地「コレクションスクエア浜松」の13区画のうち1区画にて宿泊型体験ハウス「V to Heim」を2月7日にオープンします。駅や教育機関、商業施設に近く生活環境が良いことから、このエリアの分譲区画はすでに完売しています。

その中でオープンする『V to Heimコレクションスクエア浜松』は、大容量の太陽光発電システム(PV)とコンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビ」、EV用パワーコンディショナの搭載による系統連系を可能としたV2Hシステムといった最新設備のおかげで3つの電源が利用できるという特徴があります。EV、PV、電力会社の電力を有効に活用することで、環境に配慮し家計節約にもなり、停電時には非常用運転が可能となっています。

さらに高性能換気システム「快適エアリー」で家全体の空気の流れをコントロールしているため、リビングなどの居室の快適さだけでなく廊下・階段との温度差が小さいことも、このオープンハウスに宿泊することで体験できます。

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サンヨーホームズ、足立区に40戸のスマートハウス集合体

2015年1月、足立区竹ノ塚にサンヨーホームズが「スマeタウン足立竹ノ塚~芽ぐみの杜~」の販売を開始します。

総量129kWの太陽光発電、売電収入は”山分け”

このタウンハウスの特徴は、10棟の屋根に太陽光発電モジュールを設置していることとHEMSシステムを搭載していることです。

太陽光発電システムは129kWの容量で年間総発電量12万kWを想定しており、固定価格買取制度(FIT)によって売電収入412万円が見込まれ、各住戸に還元する予定です。

ざっと計算すると1戸あたり年間10万円の売電収入の配当がありそうです。
全量対象のシステムなので20年間は安定した売電収入が得られることが予想されます。

日立と共同開発したHEMSを全戸に設置

各家庭に備えられている「スマeHEMS」は、日立コンシューマ・マーケティング日立マクセルの技術を活かしてサンヨーホームズが開発した最新のシステムです。スマeHEMSには、エネルギーの見える化・見守り・気付き・ECHONET Lite対応の4つの機能が付いています。

エネルギーの見える化は、一つの画面で電力状況、水道使用量まで把握することができます。

このシステムの最も特徴的な機能が見守りで、テレビやトイレの使用状況、空調機などを利用して住んでいる人を見守ります。
気付き機能は、省エネに役立つ情報を教えることで省エネに気付いてもらおうというものです。また、雨の予報や緊急地震速報とも連動しています。ECHONET Lite対応の機器を導入することでスマートフォンやタブレット、自宅のテレビから機器の操作をすることができます。

サンヨーホームズが初めて開発するスマートタウンに

スマeタウン足立竹ノ塚~芽ぐみの杜~は、サンヨーホームズ初のスマートタウン(スマートシティ)としており、低層マンションの集合体と似ているという特徴をもっています。

専用部分と共有部分が存在していることから一般車両の通り抜けを防ぐことができ、サンヨーホームズの係員が常駐するというコンシェルジェ棟に集会所が設けられているので住民同士の交流に生かすことができます。

各住宅メーカーからスマートシティ、スマートタウンの構想実現が今後も続くことが予想されます。

サンヨーホームズのものは特に住宅ごとに電力融通などといったより実験的で先進的な試みを採用しているわけではなく、これまでの集合住宅に太陽光発電の売電収入とHEMSが加わったという程度ではありますが、多様化するライフスタイルの中によりスマートでエコな選択肢が増えていくのは間違いなさそうですね。

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近鉄の奈良県スマートシティにシャープのクラウドHEMSなど採用

近鉄日本鉄道株式会社の不動産業を営む近鉄不動産は、奈良県奈良市にある近鉄けいはんな線、学研奈良登美ヶ丘駅前に立地している住宅地「近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地」に、シャープ株式会社の住宅用エネルギーソリューションシステムを採用したスマートハウス15邸を分譲、2015年1月3日にモデルハウスをオープンします。

近鉄が導入する新型スマートハウスは、シャープが開発したクラウド蓄電池システム、クラウドHEMS及び太陽光発電システムが搭載され、季節や曜日時間帯によってことなる発電量や電気使用量をシャープのクラウドサーバーに記録、また、天気により電気料金の支出を抑えるために自動で蓄電池をコントロールすることで、一般家庭で年間約10から15万円の電気代の節約が見込まれます。

「近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地」は、関西文化学術研究都市内に位置し、区内全ての街灯はLED照明が、全ての家にHEMSを採用しているので、環境にやさしい住宅街として街作りを進めています。

パナソニックの藤沢のスマートシティと比べると15邸と小規模ですが、スマートタウンの一種と言えそうです。

各家庭の災害時の電力融通などといった機能は備えていないようですが、各メーカー次世代住宅、次世代タウンの開発に力を注ぎ始めているのは、興味深いです。

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