断熱・気密だけでなく、調湿素材も使うのが良い

トーワホームの社長、渡邉和司氏によるコラム。

http://www.reform-online.jp/news/reform-shop/9246.php

断熱の大切さは多くの方が気付き始めてきているものの、本当に正しい断熱リフォームを提案できる工務店がどれくらいいるのか、というのはとたも重要なポイントです。

ある工務店は高断熱高気密で、外気の影響をほとんど受けない家が良い、というし、ある工務店はある程度の気密性(中気密という造語もよく聞かれます)空気が循環できる方が良い、というし。

どっちがどのように優れているかと議論しはじめるとキリがなく、その家がRC造なのか木造なのかでも最適解が変わってくるだろうし、建材のチョイス一つで住環境が変わることもあると思います。

重要なのは依頼する工務店が、豊富な経験の元、信頼できる一定の解を持ち合わせているかどうかということに尽きるのではないかと思います。

前置きが長くなりましたが、トーワホームの社長コラムでは同社が採用している具体的なカビダニ対策を紹介しています。

ポイントとなるのは相対湿度だけではなく、水蒸気の絶対量(ここでは目安として1平米あたり9.19~14.7gと言っています)を確保することだとか。

そのために役に立つのは調湿素材で、有名なのが珪藻土。
また断熱材にも調湿効果のあるウッドファイバーというものを、同社は採用していると言います。

また、断熱リフォームの中でも手軽で効果が実感しやすいことから人気の、窓の高断熱化に対しても軽く警鐘を鳴らしています。

いわく、窓だけ高気密・高断熱にすると他の部分、例えば壁の中などに水分が移動し、結露を増やしてカビを逆に増やしてしまう可能性があるのだとか。

窓枠ならこまめに拭けばカビは防げますが、壁の中に結露するとどうしようもありません。

考えないといけないことが多すぎて嫌になってしまいそうですね。

例えば間取りだとか壁紙だとかはライフスタイルに合わせてちょっとずつリフォームしていくというのも一つの手だとは思いますが、断熱・調湿・空調といった空気環境をリフォームする場合は全体のバランスを見る必要がありそうなので、できるだけまとまった予算を取った上で計画するのが良さそうですね。

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調湿建材で結露のない壁に

ピュアソンのガラススプレー、紫外線と赤外線大幅カット

窓の断熱といえば、施工が比較的手軽な内窓が一般的ですが、さらに手軽な窓につけるシートなどもあり、敷居の低さが注目を集めています。

ただ断熱窓シートは、アイフォンの保護シートみたいに、空気が入ってしまったり、ズレてしまったりといった時にシートがまるまる無駄になってしまいますよね。

他にも、窓の大きさは、規格が多くてちょっと変わったサイズの窓だったらぴったりサイズがなかったり、といったデメリットもありました。

ピュアソンはそうした環境でも施工が簡単なスプレータイプの遮熱材を開発。
耐久性の高さ(10年以上)も強みなのだとか。

紫外線は90%、赤外線は70%カットできるというこの商品は、夏場は室温を5〜7度程度下げるのだそう。
ただ、冬場の効果がちょっと不安ですね。

赤外線をカットしてしまうと、冬は寒いはずなので。

しかも、九州以北の場合であれば、夏場のエアコン代よりも冬場の暖房代の方が高いという場合の方が多いと考えられます。

断熱のしくみがもう少し詳しく知りたいところです。

価格は液剤1リットル(40㎡分)で24万円。結構します。

富山県高岡市にふるさと納税をして断熱内窓

三協立山の本社である富山県高岡市において、ふるさと納税の返礼品に同社の樹脂内窓とテレビ台キャビネットが採用されたそうです。

窓はお家の中で壁の何倍も熱を奪われやすい場所。複層の断熱窓に交換することもできますが、リフォームなどではサッシの交換にかかる費用を抑えられる、内窓後付けという方法が取られることの方が非常に多いです。

費用は工事費も込みで1箇所あたり約3万円からかかります。(窓の断熱リフォーム・価格とポイント)この機会にふるさと納税をして、浴室トイレなどの断熱リフォームをしてみるのはいかがでしょうか。

ダウ化工が断熱構法に新提案、内張り断熱カバー工法

ダウ化工が提案する断熱リフォームの工法は、既存壁をそのままに、上からポリエチレンの断熱材「スタイロフォームFG」を固定し、石膏ボード、クロスというように上貼りしていく方法で断熱性を高める。

内側に数センチ部屋が狭くなるものの、マンションなど外壁のリフォームが制限される場合に有効ですね。

高性能の断熱スクリーン「ハニカムスクリーン」

セイキ総業は、スクリーンで窓の断熱ができる商品「ハニカム・サーモスクリーン ライト」を発売。

既存製品である「ハニカム・サーモスクリーン」との違いは、蜂の巣(ハニカム)構造を2重からシングル(一重)にすることで操作感を軽くし、価格もリーズナブルにしたところ。

ハニカム構造は、構造内の空気断熱層となり、夏や冬に窓から入ったり出たりする熱を抑えるもの。
断熱カーテンの一種ですね。

窓の横に立った時の体感の寒さはなくなるかもしれませんが、断熱は気密性を高めるのも重要なポイントなので、暖かいおうち作りに本気で取り組みたいなら壁や窓も断熱性の高い建材をしっかり使う方がいいかもしれませんね。

<-- http://www.reform-online.jp/news/manufacturer/9117.php -->

中高層施設等に新製品LIXIL「PRESEA(プレセア)」

LIXILはビルやマンション、商業施設など中高層施設において、基本的な性能となる耐風圧性、水密性、遮音性に加え、熱貫流率1.90W/㎡・Kで断熱性H-6の階級を達成したガラス窓シリーズ「プレセア(PRESEA)」を発表。

サッシはアルミと樹脂の複合で、2層のガラスの間にはアルゴンガスが注入されています。

メタリック調や木目など5種類の窓枠を選べ、窓の形状は通常の引き違い窓以外に8種類を用意しています。

性能の一覧
気密性能:A-4
水密性能:W-5
遮音性能:T-2〜T-3
断熱性能:H-5〜H-6

価格139,300円(引き違い窓のサッシのみ)

北海道・東北は8月から、
全国展開は10月から

YKK ap、大開口でも高断熱1.0W/(m2・K)の「APW431」発売

YKK AP株式会社は大開口でも高断熱のスライディング「APW431」を発売。
樹脂フレームとLow-Eトリプルガラスを採用した同製品は最大幅3,000mm、最大高2,470mmまで対応可能。

16520サイズという規格では熱貫流率0.98W(㎡・K)を達成しています。断熱性能としてはLIXILが最近発表した断熱窓「レガリス」の方が0.55W(㎡・K)と断然優れているものの、庭に面した大きなに憧れているけど、断熱性も、とお考えの場合はちょうどいい商品かもしれませんね。

参考

LIXIL、壁と同等の断熱性を持つ5層窓「レガリス」発売

0.55W/㎡・Kというと、熱抵抗R2.2以上の断熱材85mmを充填した際の性能に類するというのがLIXILが発売開始を発表した高性能「レガリス」の実力です。

日本の家は異常なほど寒いということを、少しずつ気づき始めた方も多いと思って(願って)いる今日この頃、壁にどんなに断熱材を敷き詰めても、断熱性の低いの面積が大きいとその効果が薄れてしまいます。しかしやはり大きく開けた窓は四季の移り変わりを部屋の中からでも楽しみたいという日本人にとっては憧れるものですよね。そんなニーズに答えてくれることが期待されるLIXILの新製品は、5枚の薄い窓ガラスを合わせ、その間にアルゴンガスを充填させたもの。2〜3枚が標準的なアルゴンガス入り断熱窓ですが、従来の3枚複層ガラスと同等の軽さを薄いガラスを使うことで実現させています。

これまでの高性能窓は、樹脂複層窓で約2〜2.5W/㎡・K、真空トリプルガラスで約1〜1.4W/㎡・Kという製品はありました。LIXILの高性能窓シリーズでも1.05W/㎡・K(サーモスX)、0.79W/㎡・K(エルスターX)という製品も販売していましたが、1W/㎡・Kを大きく下回る製品で大きく差別化を図ることが期待される今回の発表。「窓のリーディングカンパニー」と自称しているだけあって、今後高性能窓シリーズの中でレガリスの比率を20%にすることを目標に掲げています。

価格は横滑りの640×1170mm窓の参考価格で350,000円。10〜20万円/枚の従来製品と比べるとかなり差があるように感じられますが、長寿化が予想される住宅市場の動向から考えると、エコで快適な暮らしを世代を超えて体感できることのメリットは初期投資以上のものになるのではないでしょうか。

LIXILリリース

家の断熱性・気密性に関して、業界は「思考停止」状態

パッシブハウスジャパンの理事をつとめていらっしゃる松尾さんによる
住居内の人間より冷蔵庫内の野菜の方が大事に扱われる国…日本」という記事をご紹介します。

日本の家は世界の基準から比べて異常に寒く、断熱性という面で「思考停止」状態に陥っている住宅業界の実情を、かなり生々しく語っていらっしゃいます。

以下ではポイントを書き出しています。原文自体も長くないのでお時間がある方はオリジナルでどうぞ。

例えば冬の室温で21度という理想温度を「人権」のようにとらえられている欧州では断熱に関する最低基準が厳しく設定されており、住宅購入者の快適な生活が守られ、人生最大の買い物である可能性の高い住宅において賢い買い物ができる環境がある。

一方日本では断熱基準自体無いに等しく、どんなに寒い家を売っても法に触れないことは住宅メーカーが(一条工務店とスウェーデンハウスを除いて)本気で家の空気の質の向上に取り組まない理由の一つにもなっている、ということです。
これらを証明するためにパッシブハウスジャパンが行った取り組みが、各社の建もの燃費をマップ化したものです。本サイトではこの情報を使わせていただき、数字による比較ができるよう一覧もご案内しています。

アエラホーム、健康住宅「クラージュエアル」販売開始

注文住宅販売のアエラホーム株式会社が4月24日に外張W断熱高気圧・高断熱・高遮熱住宅「クラージュ」をベースにし、さらに空気、温度、水に着目した健康住宅「クラージュエアル」を販売開始いたしましたのでお知らせ致します。

「エアル」はギリシャ語で「春」を意味しており、春という穏やかな季節のような宅内環境を実現するものとして名付けられました。主な特徴としましては外張W断熱、アエラ空調システム、活性水生成システムの3点になります。断熱工法として建物全体を外側からアルミ箔面材付き遮熱断熱材キューワンボードで包み込みます。そして壁面にも断熱材を施行し二重で断熱・気密性能を強化しています。それに加え、当社オリジナルのアエラ空調システムを搭載しています。床下に換気システムを設置し、クリーンルームの空調から各居室に快適な空気を運びさらに温度を保つシステムです。活性水生成システムはセラミックスを流動させることで水の品質を高めます。メンテナンスフリーの画期的なシステムです。当社が健康住宅として提案する「クラージュエアル」の販売促進とともに暮らしを取りまくすべての人にとっていい家である環境設計の家を追求して参ります。

参考