新電力会社「王子・伊藤忠エネクス電力販売(OJEX)」が始動、まずは北海道で

伊藤忠エネクスと王子グリーンリソース両新電力が4月1日から王子・伊藤忠エネクス電力販売(OJEX)として事業を開始することを発表しました。なお王子電力リソースの電力販売機能を新会社に移管して、まず北海道エリアを中心に法人向け事業を展開する予定です。

また幅広い客層を対象とした事業に向けて、伊藤忠エネクスの販売機能も存続しながら棲み分けして小売前面自由化に備える方針です。

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北海道で補助事業、風力で環境負担ゼロの水素エネルギーを

北海道の苫前町では、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助の元、風力発電所を用いた新たな燃料活用事業を2017年度までの完成を目指し、推し進めることを発表しました。

国は将来的に水素をメイン燃料とする構想を打ち出していますが、苫前町のこうした施策は国の方針と一致するもので、町の経営する温泉施設の燃料に、町営の風力発電所で生成した水素を利用しようというものです。この動きに対し、同じく北海道を拠点とする札幌のフレインエナジーや神戸の川崎重工業、名古屋の豊田通商などが既に賛同を表明し、それぞれの持つ水素や電気に関する技術による、風力を基にした新たなエネルギー変換技術の取り組みに期待が持たれています。

作られた水素は液状の有機ハイドライドに変換された後、再び気体に戻され、最終的に燃料電池の燃料となります。

苫前町の所有する苫前夕陽ケ丘風力発電所は、計3基で出力合計2200kWとなっており、実験はこの敷地内で行う予定で、実用的なものとしては北海道では初の試みです。

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