三菱電機はエフパワーと共同で地域PPSの運営支援

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東芝の新電力参入発表が記憶に新しい中、家電メーカーや太陽光発電メーカーなどが新電力(PPS)事業に参入するケースは珍しくない昨今ですが、大手家電メーカーで太陽光発電システムメーカーとしても実績の高い三菱電機は電力の販売に関してはより間接的な支援に徹する意向のようです。(あくまで現時点での話ではありますが)

三菱電機がスマートコミュニティーの事業戦略として掲げるのは地元のPPSを主体とした地産地消モデルの構築で、新電力のF-Power(エフパワー)との連携で実現を計画しています。

具体的には、実際の事業主体を地域PPSとし、電力の販売も地域の需要家を中心としたものにすることでエネルギーの地産地消を図りますが、新電力の運営に際して不可欠でありながら実際は自前で行うにはハードルが高い電力需給の管理システムの構築を、三菱電機のクラウドシステムの提供で支援、さらに地域電源で足りない電力は、新電力シェア2位であるエフパワーの電源から調達できる形で支援を行うとしています。

先駆けとして秋田県鹿角市と北海道士幌町の2地域で上述のモデルを実践する計画だということです。

地域のスマートコミュニティ構築というと、大手家電メーカーによる市街の総プロデュースといった事例も目立つものの、三菱電機のより地に足のついたビジネスモデルが地域の活性化に与える影響は少なくなさそうです。

参考