LPガス大手 アストモスエネルギー、電力小売り開始

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東京電力管内で電力の小売を開始した最大手のアストモスエネルギーは、2006年に石油大手の出光興産と三菱商事が設立したLP(液化石油)ガスの輸入・販売会社です。

ボンベに詰めて供給するLPガスは、都市ガスの配管がない地域で使われ、災害にも強いことが東日本大震災で実証されたことで注目を集めています。

当面の間はLPガス利用中の企業や自治体を対象にセット料金で販売をしていき、電気需給管理機能の強化をしながら供給エリアや販売先を拡大していきます。LPガスは、既に自由化されているので家庭などを含めて自由料金で販売することができ、2016年4月からの電力小売全面自由化が始まれば、セット料金で家庭にも販売することが出来ます。都市ガスは1年遅れの2017年4月から電力とのセット販売の開始となります。全国でLPガス需要は約2400万で、都市ガスの2900万と比較しても見劣りしないだけの規模の顧客を抱えています。更に安い価格でセット販売をすることで電力事業の拡大は出来るが、電力会社はLPガス供給体制構築が困難で市場参入しにくい為、電力とLPガスの会社が協同事業をする可能性も有り、業界の再編成の働きが活発になっていきます。

参考